日経平均はここまで、14865(2/12)の安値をつけてから戻り歩調に入り、3/14には17291の戻り高値をつけてきています。
日経平均が17291(3/14)で戻り高値をつけたか否か、まだ明確にはなっていませんが、現時点におけるスタンスは、2/20の記事「ここからの日経平均の予想と投資戦略、株価暴落に備えた対策」で書きましたように、戻り売り優先で、場合によってはショート(空売り)を仕掛ける戦略も有効と考えています。
なお、仮にショート(空売り)を仕掛ける事を考えた場合、その手段としては、概ね以下のいずれかになるかと思われます。
①日経225プットオプションを買う
②信用売りをする
③日経平均先物を売る
このうち、「①日経225プットオプションを買う」は、ここから下落するというタイミングで投資できればパフォーマンスは非常に良くなります。
しかし、オプションの価格には、時間的価値というものも含まれており、決済期限が近づくにつれてこの時間的価値がどんどん下がるものになるため、限られた期間の中で見込み通り値段が下がらないと、プットオプションの価値はほぼゼロになります。
よって、①はリスクがかなり高いという事になります。
となると、②か、③になるのですが、「②信用売りをする」の場合、決済までの期限が最長6か月となるので、時間的な猶予がかなり長くなります。
しかしその一方で、金利がかかります。
それに対して、「③日経平均先物を売る」の場合、決済までの期限は最長3ヶ月程度(※1)と、②より短くなるのですが、金利はかかりません。
(※1)話しがややこしくなるので、直近のメジャー限月までの期間としています。
日経平均先物の証拠金が有利な会社と手数料が安い証券会社は異なる
という事で見て行くと、単純に取引コストという面で言うと、日経平均先物で取引するのが有利という事になります。
なお、日経平均先物で取引する場合、証券会社による違いというのは、手数料と必要証拠金ぐらいになるので、基本的には手数料が安い証券会社の方が良いという事になります。
で、以下は、主な証券会社の日経225先物・日経225先物miniの手数料と、必要証拠金(※2)を比較した表になります。
ライブスター | GMOクリック | 楽天 | カブドットコム | 安藤 | SBI | 松井 | マネックス | |
日経225mini | 35円 | 37円 | 38円 | 38円 | 40円 | 40円 | 40円 | 50円 |
日経225先物 | 250円 | 260円 | 278円 | 300円 | 240円 | 400円 | 300円 | 330円 |
必要証拠金掛目 | 120% | 150% | 120% | 100% | 120% | 100% | 100% | 150% |
(※2)必要証拠金は、日経225先物1枚建てる場合に必要となる証拠金の事で、SPAN証拠金額をもとに、各証券会社がその額を決定しています。
上記表の「必要証拠金掛目」は、日経225先物を1枚建てる場合に必要となる証拠金がSPAN証拠金額の何倍になるのかをあらわしたものになります。
例えば、2016年3月21日時点のSPAN証拠金は81万円なので、必要証拠金掛目が120%の場合は、日経225先物を1枚建てるのに97.2万円の証拠金が必要となります。
ライブスター証券、安藤証券、GMOクリック証券あたりが有利か
この表の中で、手数料が安く、証拠金の額が少なくて済む証券会社が、日経225先物の取引を行う会社としてはベストという事になるのですが、すべての条件を満たす会社というのは残念ながらありません。
証拠金の額が少なくて済む証券会社としては、「 SBI証券 」、「カブドットコム証券」、「松井証券」が挙げられます。
一方で、手数料が安い証券会社は、以下の通りです。
①日経225先物miniの手数料が安い証券会社
⇒ 「ライブスター証券」、「GMOクリック証券」、「楽天証券」
②日経225先物の手数料が安い証券会社
⇒ 「安藤証券」、「ライブスター証券」、「GMOクリック証券」
日経225先物取引を行う場合、基本的には手数料が安いところで取引を行うのにこしたことはないと思いますので、これらの内、いずれかの証券会社で取引を行うというのが良いのではないかと思われます。
◆ライブスター証券の口座開設を検討される場合は、以下をご参照ください。
◆GMOクリック証券の口座開設を検討される場合は、以下をご参照ください。
◆楽天証券の口座開設を検討される場合は、以下をご参照ください。