3/21の記事「日経平均先物取引で手数料、証拠金が有利な証券会社は?」で、
「 仮にショート(空売り)を仕掛ける事を考えた場合、その手段としては、概ね以下のいずれかになるかと思われます。
①日経225プットオプションを買う
②信用売りをする
③日経平均先物を売る 」
という事を書いたのですが、よく考えたら、次の一つが抜けていたので、追加します。
④ベア型のETFを買う
ベア型のETFの種類
ベア型のETFは下がったら利益が出るタイプのETFになるのですが、日経平均連動のものとしては、おおむね以下のようなものが上場されています。
この中で、NO.1~4は、日経平均の2倍の値動きを目指すもので、NO.5~7は1倍の値動きを目指すものになります。
参考までに、先週金曜日に日経平均が594円下落した際の騰落率と売買代金を表にしてみました。
これをみますと、商いは、1倍タイプより2倍タイプの方が多くなっており、値動きが大きいものが人気という感じになっております。
no. | 銘柄コード | 銘柄名 | 4/1騰落率 | 4/1売買代金(百万円) |
1 | 1357 | NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 6.85% | 29,544 |
2 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 7.20% | 10,747 |
3 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 7.19% | 2,142 |
4 | 1366 | ダイワ上場投信-日経平均ダブルインバース・インデックス | 7.27% | 2,098 |
5 | 1571 | NEXT FUNDS日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 | 3.64% | 1,719 |
6 | 1580 | 日経平均ベア上場投信 | 3.42% | 200 |
7 | 1456 | ダイワ上場投信-日経平均インバース・インデックス | 3.66% | 138 |
株式の売買手数料が有利な証券会社は?
ベア型のETFを買えば、信用売りのように金利はかからず、かかるのは通常の売買手数料のみとなります。
上記の3/21の記事では、日経平均先物の証拠金や手数料が有利な証券会社について比較したので、以下では株式の売買手数料が有利な証券会社について比較してみました。
下表は、約定代金別の証券会社の手数料の比較になります。(赤字部分が最も手数料が安いところ)
(単位 : 円、税抜き)
証券会社 | プラン名称 | ~10万円 | ~20万円 | ~50万円 | ~100万円 | ~150万円 | ~3000万円 | 3000万円超 |
ライブスター証券 | 一律プラン | 80 | 97 | 180 | 340 | 400 | 600~800 | 800 |
GMOクリック証券 | 1約定ごとプラン | 88 | 98 | 241 | 436 | 528 | 834 | 889 |
安藤証券 | ― | 100 | 100 | 300 | 500 | 600 | 900 | 900 |
SBI証券 | スタンダードプラン | 139 | 185 | 272 | 487 | 582 | 921 | 973 |
楽天証券 | 超割コース | 139 | 185 | 272 | 487 | 582 | 921 | 973 |
カブドットコム証券 | ― | 90 | 180 | 250 | 990 | 1890 | 3,690 | 3,690 |
マネックス証券 | 取引毎手数料コース | 100 | 180 | 250~450 | 1,000 | ~1,500 | ~30,000 | 30,000~ |
松井証券 | ― | 0 | 300 | 300~500 | 1,000 | 2,000 | ~30,000 | 30,000~ |
(注1)この表は、1注文の約定代金毎にかかる手数料の比較になります。
(注2)約定代金がいくらまでの場合、手数料がいくらという決め方をしている証券会社が多いのですが、マネックス証券は、約定代金が50万円を超えると、成行注文と指値注文、パソコンからの注文と携帯電話からの注文で、それぞれ手数料の金額を変えています。上の表ではパソコンから成り行き注文で約定した場合の手数料を記載しています。
(注3)「楽天証券」の手数料は、2016年5月2日から新規で開始される超割コースの新手数料になります。超割コースでは1%のポイントバックもあります。これで楽天証券の手数料は、「 SBI証券 」の手数料に並ぶという事になります。
なお、SBI証券も1%のポイントバックを2016年4月1日から開始しているので、SBI証券と楽天証券の手数料は条件的にはほぼ同じという事になるかと思われます。
株式の売買手数料が有利な会社は、ライブスター証券、GMOクリック証券
上記で見てますと、約定代金が10万円までの場合、最も手数料が安い証券会社は「松井証券」になります。
しかし、「松井証券」の場合、約定代金が10万円を超えると手数料は高くなるので、結局割高になると思われます。
約定代金が10万円超えの手数料でみますと、手数料が最も安い証券会社は「ライブスター証券」で、次点が「GMOクリック証券」となっています。
従って、手数料の安さという面で証券会社を選ぶとすると、SBI証券や楽天証券といったネット証券大手ではなく、ライブスター証券か、GMOクリック証券がベストという事になります。
なお、「ライブスター証券」と「GMOクリック証券」は、日経平均先物の手数料も安い会社(※)になりますので、手数料面では優れた証券会社になるという事が言えると思います。
(※)3/21の記事「日経平均先物取引で手数料、証拠金が有利な証券会社は?」をご参照。
◆ライブスター証券の詳細につきましては、以下をご参照ください。
⇒ ライブスター証券
◆GMOクリック証券の詳細につきましては、以下をご参照ください。
なお、GMOクリック証券では、証券取引口座を開設した場合、口座開設月を含め最大3カ月間、現物取引手数料を無料というキャンペーンを開催しています。