金曜日のNYは、NYダウ、ナスダックともに上昇で、戻り高値を更新してきました。
NY市場では、これまでNYダウは9/17につけた高値を早々に抜けてきていたのですが、ナスダックは当該高値をなかなか抜けない状況が続いていました。
所謂、ダイバージェンス状態が続いていたのですが、金曜日のナスダックは+111と大幅高となり、ザラバベースで5048の高値をつけてきました。
これによりナスダックも9/17につけた高値4960を抜けたので、ダイバージェンス状態は解消となりました。
NYは高値更新となるかもしれませんが‥‥
NYダウとナスダックについて、8月までの下げに対する戻り状況をみると、以下の通りになります。
NYダウ : 18351(5/19) ⇒ 15370(8/24) 下げ幅▲2981
15370(8/24) ⇒ 17679(10/23) 戻り幅+2309 戻り率=77.4%
ナスダック : 5231(7/20) ⇒ 4292(8/24) 下げ幅▲939
4292(8/24) ⇒ 5048(10/23) 戻り幅+756 戻り率=80.5%
これまでは従来の高値まで戻り切れず反落するというパターンを想定していたのですが、これだけ下げに対する戻りの幅が大きくなると、これから高値を抜いてくる展開となるかもしれません。
ただし、仮に高値を抜いてきたとしても、8/24を当面の底値として、再び上昇軌道に回帰してきたとみるのは早計ではないかと思っています。
8/24から本格的に上げ方向に向かう推進波(上昇波)の動きとなっていれば問題ないのですが、修正波の動きの一環として、高値近辺まで一旦戻してから再度反落するというパターン(フラットパターン)もありますので、一応現時点ではその可能性もあると見ておいた方がいいのではないかと考えております。
そう考える一つの背景として、原油相場も戻りが鈍いという点が挙げられます。
WTI原油先物は、前述の通りNY市場は上昇だったのですが、それに追随できず一時44.2まで下落する等、10/9の戻り高値以降の安値を更新してきています。
それに伴い、一目均衡表の遅行線も暫く陽転状態が続いてきていたのですが、再び陰転入りとなる感じになっているので、目先ここからどう動いてくるのか、やや注意が必要かと見ています。
というわけで、全般的には8月下旬にかけて見られた急落局面から一転し、再びリスクオン相場入りしているような感じも見られますが、今週は重要イベントを控えており、また、テクニカル上のトレンド転換となる候補週にもなる事から、イベントの結果を受けて市場の方向性に変化が現れるかどうかを注意して見ていく局面かと考えております。