以下は日経平均の一目均衡表でみたチャートです。
一目均衡表には「転換線」とか「基準線」とかあるのですが、この中で私は「遅行線」を重視しています。私は手書きで日経平均のチャートを作成しているのですが、その時に「遅行線」もあわせて手書きするようにしています。
なお、遅行線とは、「現在のチャートを当日を含めて26日分過去にずらした線」になります。
なぜ「遅行線」を重視しているのかというと、25日移動平均線に影響を与えるからです。
遅行線が上昇し、26日前のローソク足を上抜ける事を「好転」といい、その逆を「逆転」というのですが、これが「好転する」とそれにつれて25日移動平均線が上昇する事になります。
基本的に上昇相場の場合、25日移動平均線が上昇するケースが多くなりますので、今まで遅行線が逆転状態だったのが、好転すると、株価が上昇に転換する可能性が高くなるので、一応この「遅行線」は重視しているという訳です。
ただ、「だまし」も多いので、当然この「遅行線」だけではトレンドは判断していません。
さて、さっき掲載したチャートで今の「遅行線」のポジションを見ると(このチャートだとみづらいかもしれないのですが)、今日の段階での「遅行線」の位置は今日から26営業日前になりますので、2/18の位置にいるという事になります。
日経平均は13995円(2/5)⇒15312(3/7)への戻りがありましたので、遅行線は、ちょうどこの戻り相場の中にいるということになります。
という事はどういうことかと言うと、今ここで日経平均が大幅に反発すれば別ですが、ちょっと反発した所で「遅行線」はなかなか好転しづらいという事です。
「遅行線」はなかなか好転しづらい ⇒ 25日移動平均線は上昇しづらい ⇒ 株価も上昇しづらい
という3段論法も成り立つので、一目均衡表からみても、安心して株を買えるという局面ではないという事が言えるのではないかと思います。
ただ、繰り返しになりますが、「だまし」も多いので、当然この「遅行線」だけでトレンドの判断はしていません。
色々と多面的にみる中での一つの材料として使っているという位置づけになります。