相場の大局観を把握するため、エリオット波動分析をベースに使っています。
これの優れている所は、波動のカウントがうまく合えば、「買い」や「売り」のタイミングをうまく捉える事が出来る事。
一方、難点は波動のカウントが難しい所。
特に修正波。
相場は上げるにしろ、下げるにしろ、一方向に永続的には動かず、必ずジクザクのトレンドで動きます。
上げるにしろ、下げるにしろ、一つの方向に動いた後、それを修正する動きに入り、その修正の動きが終わった後、また元のトレンド(上方向もしくは下方向)に戻ります。
先ほど、言った「修正波」というのは、一方向に動いた動きを修正する波の事を言います。(以下では、例示として、上げ相場の後の修正の動きについて記載している)
「修正波」には大別すると、単純系と複雑系があります。
単純系にはいくつかパターンがあるが、a-b-cという、所謂2段で下げる形態が一般的。
同じく複雑系にもいくつかパターンがあるが、トライアングル(三角形)という形態が一般的。
なぜここでこんな事を書いているかというと、一昨日書いた記事の補足です。
現状では、16320(12/30)から修正波が進行中で、この修正波はa-b-cという、所謂2段で下げる形態をメインに考えています。
先ほどで言うところの、所謂「単純系」です。
ところが、「単純系」ではなく、「複雑系」となる目も多少出てきた、というのが3/28に書いた記事の内容になります。
では、「単純系」になるのか、「複雑系」になるのかの見極めはどこでできるのかというと、それは暫く経過観察をしないとわからないのですが、取りあえずは、14203(3/17)を比較的短期間で下に抜けるかどうかによるのかなと考えています。
暫く、14203(3/17)を下に抜けずに戻り方向が続くような事があれば、シナリオのマイナーチェンジを考える必要もでてくるかと思います。
なお、今の段階で、仮にマイナーチェンジの方向性を考えるとしたら、以下のような感じになるでしょうか。
シナリオ1)トライアングルのような「複雑系」になる。
シナリオ2)a-b-cのような「単純系」になる。
上記2)は形状的には今のシナリオと同じなのですが、期間のイメージが異なってくるイメージです。
以下の2)-①ではなく、2)-②になるような感じ。
2)-①
a波 = 16320(12/30) ⇒ 13995(2/5)
b波 = 13995(2/5) ⇒ 15312(3/7)
c波 = 15312(3/7) ⇒ 現在進行中
2)-②
a波 = 16320(12/30) ⇒ 13995(2/5)
b波 = 13995(2/5) ⇒ 現在進行中
2)-②の場合、まだ、a-b-cの内、cの下げをやっていないという見方になります。
というわけで、シナリオ1)にしろ、シナリオ2)にしろ、マイナーチェンジが必要となる場合、修正波の終了はまだ先で、買える局面が来るまでの道のりが長くなるという事になるかと思います。