昨日のブログで、
「現状の下値予想は一応12,500~13,000円ですが、ただし、NYや為替の動きによっては、さらに下振れする可能性もあるかもしれません」
というような事を書きました。
これの補足なのですが、下振れする可能性もあると考えているのは、これからNYの下落幅が大きくなる恐れもあると考えているからになります。
以下はNYの週足チャートになるのですが、2009年3月の6547から上昇を開始して現状で5年経過しています。
また、以下はNYの日足チャートになります。
昨年の12月に16588で一度トップアウトし、15340(2/5)まで落ちた後に再度16631(4/4)まで戻しています。
そこでまた頭打ちをし、25日移動平均を割り込んできています。
チャート的には、ダブルトップのパターンをつけており、当面天井頭打ち・調整入りかと思います。
ここからの反落が小さければ問題ないのですが、5年以上上げてきた後の調整入りである事のほか、2014年は米国で中間選挙がある年である事から、この調整は意外と大きくなる可能性もあると考えておいた方がよいかと思われます。
株式市場のアノマリー(経験則)として、米国で中間選挙がある年はNY株が大きく下げるというものがあります。
中間選挙は4年毎に開催されるのですが、過去の中間選挙があった年の下落幅は以下の通りになります。
2002年 10635(3/19)⇒ 7286(10/9) ▲31.4%
2006年 11642(5/10)⇒ 10706(6/13) ▲8.0%
2010年 11205(4/26)⇒ 9686(7/2) ▲13.5%
年によってマチマチですが、アノマリーからすると、少なくとも10%程度の調整はあると言えるのではないかと思われます。
また、5年以上上げてきた期間の中で、一番大きな調整は以下の通りになります。
2011年 12810(4/29) ⇒ 10655(10/3) ▲16.8%
これらの点から、取りあえず10~20%程度のNY株の調整はあるかなと思うのですが、直近高値16631(4/4)からの下落率は、まだ▲3.7%にすぎません。
NY株の調整幅がどの程度まで行くのかわかりませんが、NY株の下落余地はまだ大きいと見ておいた方が良いと思われます。
という事は、日本株の下げ余地も大きくなる可能性があります。
現状の下値予想は一応12,500~13,000円ですが、例えばNY株の下げが大きくなる(高値から20%近く下げるなど)ような動き方をすると、そのレンジでは止まらない可能性もあると思います。
なお、今後は、一直線で下がり続けることはないので、短期的なリバウンドを入れながら下方向を目指していくと思われます。
日経平均で少なくとも13千円は割れてくるであろうというのが、現時点での想定です。
ただ、意外と下げ幅が広がる可能性もあるので、ここからの下げは、あまりなめないで見ておいた方がよいでしょうと言うのが、現時点における見方になります。