日経平均は、NY株の続伸や円安傾向などを受けて、420円高と大きく反発。
本日の上げで直近で空けていたマドも埋めてきており、直近の下げに対する戻りの状況は以下の通りとなっています。
15164(4/3) ⇒ 13885(4/11) 下落幅▲1279円/日柄7日(両端入れ)
13885(4/11)⇒ 14420(4/16) 上昇幅+535円(戻り率41.8%)/日柄4日(両端入れ)
日経平均はほぼ引け値高で、日足は「大陽線」の形となっており、チャート的には強気の形状。
あるサイトでは「大陽線で底打ち転換ムード広がる」というコメントも出ていました。
確かにこの動きだけを見ると、底入れしたのか等と思えたりするのですが、売買代金は前日から3500億円程度増加しているものの、1兆9247億円と2兆円割れ。
また、今年に入ってから調整局面にあるのですが、その中においても日経平均が400円以上上がったのが、これまでに既に3回もあります。
①1/29 404円高
②2/18 450円高
③2/21 416円高
上記①~③の中で、①1/29のチャート形状などは、マドを空けて寄り付いて「大陽線」の形を作っているので、冒頭の論理(大陽線で底打ち転換ムード広がる)に従えば、それで底打ちとなったのでしょうが、結果はご存知の通り、その後4日間で急落し、13995(2/5)の安値をつけております。
上記②、③も13995(2/5)から15312(3/7)までの戻り高値をつける過程で出たものになるのですが、結局その後に13995(2/5)の安値を割ってきているので、この時も400円以上の上げが出たにも関わらず、底打ちという流れにはなっていません。
したがって、この値幅の動き、あるいはチャートの形状だけをみて底入れしたと見るのは、ちょっと早計ではないかと思います。
(4/3)からの動きが、通常の右肩下がりのパターンで行くとしたならば、あと2~3日の戻りはあるかもしれません。
が、スタンスは従来通り戻り売りで変更なしです。