日経平均は140円高と3日続伸。
また、マザーズ指数は本日で5日続伸し、上昇率も+4.5%と大きく上げています。日足も陽線が5本並ぶ形で、チャート的には強い感じです。
ただ、1部の売買代金は1兆5,308億円と、前日比3,219億円減少しています。
マザーズ指数も、日経平均が14,000円のレンジを割れない中、大きく売り込まれてきたので、その反動での戻りという要素が強いかと思われます。
よって、現在の動きは本腰を入れた買いが入っているというよりは、とりあえず14,000円の下値が意外にも固かったので、目先的に売り込みづらく、下げないから上げているというのが実態ではないかと思われます。
なお、5/22の記事でも書きましたが、現在の状況は本格的な上昇波への転換に伴う「上げ」ではなく、修正波の中の戻りを試す「上げ」と見ています。
現時点における波動カウントは以下の通りで、現在はd波の戻りが進行中で、戻りが終わった後、e波の下げがあり、それが終了してやっと上昇波へ転換するというものになります。
a波 (下げ)= 16320(12/30) ⇒ 13995(2/5)
b波 (上げ)= 13995(2/5) ⇒ 15312(3/7)
c波 (下げ)= 15312(3/7) ⇒ 13885(4/11)
d波 (上げ)= 13885(4/11) ⇒ 現在進行中
とは言え、本日、日経平均の終値が14602円となっており、今年に入ってから一度も超えることがなかった75日移動平均を上回ってきています。
この点からみると、修正波の中のリバウンドの上げではあるのですが、数日の上げで終わる形ではなく、まだ暫く戻りは継続するのではないかと思われます。
この場合の戻りの目安として、以前に記載したトレンド転換のタイムサイクル(※1)がまだ生きているとすると、5/21から22~26日目の6/19~6/25辺りが次の転換ターゲットになるのではないかと想定されます。
(※1)タイムサイクルはどこかの段階でその効力がなくなるのですが、今のようなレンジ相場の場合は、レンジ内での動きが続く限り、その効力は有効になるのではないかと考えます。
なお、タイムサイクルのスパンは22~26日で、今年に入ってからは、次のように推移しているとみられます。
(下げ)= 16320(12/30) ⇒ 13995(2/5) … 23日(日柄はいずれも両端入れ)
(上げ)= 13995(2/5) ⇒ 15312(3/7) … 22日
(下げ)= 15312(3/7) ⇒ 13885(4/11) … 25日
(横ばい)= 13885(4/11) ⇒ 13964(5/21) … 26日
以上のような点を踏まえて、現時点において想定している今後のシナリオ(※2)を記載すると、次のようになります。
①6/19~6/25辺りをメドに、d波の戻りが進行。この時、日経平均が15,000円程度を回復。
②d波の戻りが終了したのち、e波の下げがスタート。この下げで14,000円を大きく割れてくる。
③e波の下げが終了したのち、上昇波動に転換。
(※2)あくまでも現時点における想定です。想定とズレてきた場合、必要に応じて修正します。