金曜日のNYは続伸し、最高値を更新しています。
それを受けてシカゴの日経平均先物は15200円で引けているので、まずは直近の高値15164(4/3)は抜いてきそうな感じです。
上げのスピードが速いので、一旦ここでもたつくかと思っていたのですが、まだいきそうな感じです。
さて、この戻りはどこまで行くのでしょうか?
現在の波動カウントは、5/26にも書きましたが、以下の通りで、d波の上げをやっているという認識です。
a波 (下げ)= 16320(12/30) ⇒ 13995(2/5)
b波 (上げ)= 13995(2/5) ⇒ 15312(3/7)
c波 (下げ)= 15312(3/7) ⇒ 13885(4/11)
d波 (上げ)= 13885(4/11) ⇒ 現在進行中
恐らく、このb波~d波 は、「フラット」という修正波のパターンかと見ています。
「フラット」も「ジグザグ」と同様、a-b-cという3つの波で構成される(さらに細分化すると、3-3-5の副次波で構成される)のですが、ほぼ横ばいで動くパターンの修正波になります。
「フラット」は、ほぼ横ばいで動く修正波になるのですが、戻り高値を抜いてくるパターンもあります。
つまり、現在の波動では、b波の高値である15312(3/7)がd波の高値目標になるのですが、これを抜けてくる場合もあるという事になります。
なお、現時点におけるd波の高値メドは、次の通りと考えています。
第一目標:15312(3/7)
第二目標:15431円(a波の下げ幅の61.8%戻し)
第三目標:15622円(a波の下げ幅の70%戻し)
一応ありそうなのは、第二目標:15431円あたりまでで、勢いがつけば第三目標:15622円まであるかもしれません。
いずれにしろ、今の上げは修正波の中の戻りなので、昨年末の高値16320(12/30)を抜いてくる事はないと思います。
それは手口面からも明らかで、5/19以降、信託銀行の買いが目立ってきており、14,000円を死守するためにPKO (株価維持策)を行ってきたのは明らかです。
PKOの買いはあくまでも下値を維持するための買いなので、これがきっかけで上昇相場に転換するというパターンは基本的にはないと思います。
むしろ人為的に株価を下支えしている事になるので、その歪みの修正(つまり下げ)がいずれ表面化する可能性の方が高いと思います。
かなり前にはなりますが、93年の10月にJR東日本が上場する際にPKOが入り、上場後にPKOが外れて株価が急落したという事もありました。
これと同様のパターンがおこる可能性もあるのですが、まだ少し先の話かと思います。
現在は戻り局面なので、まずはこの戻りがどこまで行くのか、見極める所かと思います。
なお、高値メドは前述したとおりになるのですが、日柄的に注意すべき点としては、当面は以下の通りになるか思われます。
1)6/12~6/13
日銀会合とメジャーSQが重なる日。前回は日銀会合後から上昇を始めたが、今回はどうか? また、テクニカルでは25日移動平均線と75日移動平均線が接近しつつあり、今のペースでいくと、今週末にもゴールデンクロス(GC)になる可能性がある。
一般的にGCの実現は買いの要素になるが、昨年の場合、7/19にGCが実現したものの、その日が目先の高値(14953)になり、その後、13188(8/28)まで下落しているので、今のようなレンジ相場の場合、GC実現=買いとは言い切れない。
2)6/19~6/25
5/26の記事でも書いたように、前回の変化日5/21から22~26日目。