金曜日のNY市場はウクライナに対するロシアの姿勢軟化のニュースを受け、反発。
NYダウは185ドル高の16553ドルで引けています。
木曜日につけた安値が16333ドルで、NYダウの200日線は16348ドルなので、200日線の水準で一旦切り返しの動きとなりました。
これを受けてCMEの日経平均先物は15010円で引けているので、来週の日経平均は戻り方向の動きを試す展開となりそうな感じです。
ただ、これで反転の動きに転じるとみるのは早計だと思います。
他の方のご意見で、日経平均は先週の金曜日に454円も下げたので、それがセリクラの局面だったのではないか、との意見も見られたのですが、残念ながらそうはならないと思います。
これまで書いてきているように、15759(7/31)からはc波の下げが開始しているとみています。
この下げが期間としてはわずか1週間、値幅としては1000円程度の下げ幅で終わるわけがないというのが、私の見解です。
したがって、ロングポジションを多く抱え、先週逃げ遅れてしまった人は、来週ある程度戻す局面が到来するようであれば、そこが最後の逃げ場になると思うので、そこで極力ポジションを軽くしておいた方がよいと思われます。
また、既にショートポジションを建てている場合は、追加でショートを狙っていくという考え方もありなのではないかとも考えています。
なお、これまで低迷していたボラティリティは、先週金曜日の急落を受けて一気に上昇しています。
日経平均の予想変動率を示す日経平均VIは、金曜日1日で前日比+5.6の23.5まで急上昇しています。
(上昇率は31.2%)
ボラティリティの急上昇は、これから相場変動が大きくなることを示唆する動きだと思いますので、400円も下げたから買いだというような安直なトレードはここでは慎むべきだと考えています。
なにしろ、急落の夏は始まったばかりだと考えていますので……。