日経平均は、+224円の15554円と反発。
売買代金は2兆1千億円と、久々の2兆円超えとなっています。
本日の日経平均のザラバ高値は15595円なので、14529(10/17)からの戻りは+1066円となり、16374(9/25)から14529(10/17)までの▲1845円の下落幅に対する戻り率は57.7%となりました。
また今日の上げで、10/9~10にかけて空けた15461~15345円のマドも完全に埋めてきました。
NYが戻り方向にあり、それにつられて日経平均も戻り方向にあるのですが、中でもナスダックの戻りが突出しています。
日経平均が今日やっと半値戻しを達成したのに対して、ナスダックの戻り率は90%となっており、全値戻しまであと少しの所まで来ています。
1.NYダウ
①下落
17350(9/19) ⇒ 15855(10/15) ▲1495、19日(日柄は両端入れ)
②戻り
15855(10/15) ⇒ 17006(10/28) +1151、10日 戻り率:76.9%
2.ナスダック
①下落
4610(9/19) ⇒ 4116(10/15) ▲494、19日
②戻り
4116(10/15) ⇒ 4564(10/28) +448、10日 戻り率:90.6%
これぐらい戻ってくると上昇トレンドに回帰したのではとも思えてきたりするのですが、基本的なスタンスは変わりません。
あくまでも、下落途中のリバウンド局面と見ております。
セオリーでは61.8%ぐらいがリバウンドの限界なのですが、長く相場を見ていると、下落途中のリバウンドでも70~80%ぐらい戻るケースもあるので、今回もそのパターンではないかと思っています。
なお、現時点における相場を大局的な視点でとらえると、昨年の高値16320(12/30)からはアベノミクス相場で上げてきた分を調整する修正波動が進行中と見ています。
この修正波動は基本的には3波での構成になると見ており、これを細分化すると以下の通りになります。
修正1波(下げ) : 16320(12/30) ⇒ 13885(4/11)
修正2波(上げ) : 13885(4/11) ⇒ 16374(9/25)
修正3波(下げ) : 16374(9/25) ⇒ 現在進行中
現状では14529(10/17)が直近の安値となるのですが、ここで修正3波の下げが終わったのでは下げの期間と値幅が少なすぎるような感じがします。
少なくとも、もう一段下げる波動がこないと、修正3波の下げは終わらないのではないかというのが、現時点における見方となります。
よって、現在の上げは、上昇相場に回帰した上げではなく、下落途中のリバウンドと見ております。
その他、本日、FOMCの会合結果が発表されます。
元々、ここまでのリバウンドはブラード連銀総裁の量的緩和を終了させないというような発言がきっかけとなって始まっているので、FOMCの会合結果で当初の予定通り終了となり、それが契機となって再度下落相場入りする、というのが相場の流れ的な面から考えてありそうなシナリオになるのですが、果たしてそうきれいな展開になるのでしょうか。
ここまであまり波風を立てずにやってきたイエレン議長が、FOMCがきっかけとなって再度下落相場入りする展開を許すのかというと、やや疑問に思える所もあります。
こればっかりは、フタをあけてみないとよくわからないです。
まあ、このブログは元々、このような政策要因を深読みするものではありません。
私ごときがなんちゃらかんちゃら書いたとしても、その方面のプロの方には到底かなわず、単なる戯言に過ぎませんので、あまり深追いはしません。
このブログは、政策イベントを受けてマーケットがどう反応するのか、それを受けてテクニカルではどう見るのかを主に中心に考えていくブログになりますので、取りあえず今晩の動きを受けて、明日以降何らかの変化の兆しが表れるのかどうかを見ていくところになるのかと思われます。