日経平均は、▲99円の16780円で、続落でした。
売買代金は2兆5百億円台となり、これで4日連続しての減少となりました。
とりあえずここまでの動きを見ると、日経平均の高値は11/4の17127円になっているので、追加緩和による効果は10/31と11/4の2日だったように見えます。
現状では、11/4に高値をつけてから4日間、高値を抜けていないことになります。
ちなみに前回13年4月4日の量的緩和実施の時は、最終的に15942(5/23)まで上昇したのですが、その間、直近の高値を抜けない期間は5日間でした。
また、量的緩和発表後から目先の高値をつけたのは、発表日を含めて7日目の4/12でした。
これらの点から見ても、前回実施の時とはやや様相が異なるという事が言えるのではないかと思います。
なお、このブログでは、11/3の記事で「前回日銀の量的緩和をきっかけにあれだけ上げたから今回も同じような動きが期待できるであろうと単純に考えてホイホイついていくと、意外と早くに梯子を外されてしまう危険性があるのかもしれません」という事を書きました。
サプライズの追加緩和=国策は買いという事で、11/4の寄りで買いを入れていたら現状では含み損を抱えてしまっているケースが多いと思いますので、取りあえずここまでの見方としてはまあ合っていたのではないかと思います。
まあここまではいいとして、問題はここからなんですよねぇ。
直近の安値は14529(10/17)なので、ここからの動きをブレイクダウンすると、次の通りになります。
14529(10/17) ⇒ 17127(11/4) 上げ幅+2598円 日柄12日(両端入れ)
17127(11/4) ⇒ 16713(11/10) 下げ幅▲414円 日柄5日
14529(10/17)からの波動が上げの波動であれば、ライトトランスレーション(※)になると思われるので、その場合は今週の中で安値をつけて反転するのではないかと思われます。
(※)上げ日柄 > 下げ日柄となる、所謂右肩上がりの形態。上げ相場ではライトトランスレーションとなるパターンが多いのですが、必ずしもそうなるとは言えず、上げ日柄 < 下げ日柄でも上げ相場である場合はあります。
たとえば、今週金曜日に安値をつけて反転したら、下げ日柄は9日になりますので、形状的にはライトトランスレーションになります。
しかしながら、今週つけた安値を来週水曜日以降も更新してくると、上記のような形状とはならないので、14529(10/17)からの波動が単純に上げの波動であるとは見れなくなると思います。
という訳で、これからどう動くのか、先行きが見えづらい状況がまだ続くのですが、目先は14529(10/17)からの波形がどのようなパターンになるか、見ていく所かと思われます。