先週金曜日のNYは、NYダウは▲18ドルと小幅ながらマイナス圏での引けでしたが、依然高値圏は維持しております。
シカゴ市場の日経平均先物は17490円なので、金曜日の日本市場の終値とほぼ同程度でクローズしています。
追加緩和の実施、消費税の引き上げ延期に加えて、解散総選挙が実施される見通しで、国内では株価にフォローとみられる要因が増えてきております。
ただ、このブログでは、現在の上昇局面は高値を更新してきているものの、あくまでも修正波の中の戻りという認識を一応支持しております。
この見方は日経平均だけではなく、NYダウについても同様の見方をしております。
まずNYダウについては、11/11の記事で書いたように、拡大三角形が進行中と見ています。
一方、日経平均については、11/1の記事で書いたパターン2の方、つまり、変則フラットのパターンが進行中と見ています。
つまり、日経平均、NYダウともに高値更新が続いているものの、上昇波の中の上げではなく、修正波の中の戻りとして見ています。
修正波の中の戻りとして見ているので、これからどんどん上値を切り上げていく上げ方にはならず、当面の上値はある程度限られるのではないか、と見ているのが現時点におけるスタンスとなります。
なお、その他で気になる点としまして、11/9の記事でも少しふれましたが、シカゴ日経平均先物の投機勢のポジションは、11/11時点で261枚の買い越しとなっています。
同ポジションの最近の推移は以下の通りで、10/14を直近のピークとして、以降、4週連続で減少しています。
10/14 : 7,349枚
10/21 : 4,034枚
10/28 : 1,915枚
11/4 : 1,855枚
11/11 : 261枚
11/9の記事で、11/4時点の1855枚の買い越しという水準は、アベノミクス相場以降では最低の水準ということを書きましたが、11/11時点では261枚と、さらに買い越しのポジションが縮小しています。
このままいくと、来週には売り越しになりそうな感じです。
11/7時点における外人の現物株の買い越しは7,691億円と高い水準ではありますが、その一方でシカゴ日経平均先物の投機勢のポジションは縮小傾向にあります。
上記投機勢のポジションは、日経平均に先行して動くところもありますので、相場の先行きを考えるうえで、この点は軽視できない部分になるのではないかと思われます。