金曜日のNYダウは▲315の17280ドルと大きく下落。
NYダウは12/5に17991ドルの高値をつけたのですが、12/8の週に入ってから下落に転じました。
12/12金曜日の安値17280が直近の安値になるので、高値から▲3.9%下落した事になります。
なお、先週12/8以降のNYダウの動きをみると、まず12/10に25日線を引け値で割れてきました。
そして、12/12には5日線が25日線を下回るミニデットクロスが実現すると共に、遅行線が陰転となりました。
また、9/19の高値17350ドルも下回ってきました。
これにより、今年の7月の高値から進行中の拡大三角形のパターン(先に行くほど、上げ下げの幅が広がっていく修正波のパターン)は、17991(12/5)で4波目のピークを迎え、以降は5波目の下げに入った可能性が出てきました。
なお、この拡大三角形をやっているという見方は、(11/11)の記事で書いた通りです。
1波 : 17151(7/17) ⇒ 16333(8/7) ▲818
2波 : 16333(8/7) ⇒ 17350(9/19) +1017
3波 : 17350(9/19) ⇒ 15855(10/15) ▲1495
4波 : 15855(10/15) ⇒ 17991(12/5)? +2136
5波 : 17991(12/5) ⇒ 現在進行中?
仮にこの見方が正しいとした場合、NYダウは17991(12/5) の高値以降、かなりきつい下げに見舞われることになります。
この場合、拡大三角形なので、3波目の安値である15855(10/15)を下回ってくる可能性があります。
なお、これは以前にも書いたことになるのですが、これまでFRBがQE(量的緩和)を終了した際には、NYダウは10%以上下落してきました。
①QE1終了時(2010年6月)
11205(2010年4月26日) ⇒ 9686(7月2日) 下落率:▲13.5%
②QE2終了時(2011年6月)
12810(2011年4月29日) ⇒ 10655(10月3日) 下落率:▲16.8%
そして2014年10月にQE3を終了したのですが、それに絡んで17350(9/19)から15855(10/15)まで▲1495下落したものの、この時の下落率は▲8.6%なので、これまで10%以上の下落は起きていないという事になります。
仮に、ここからの下げが上述した15855(10/15)を下回ってくるとしたら、高値からの下落率は10%を超えてきます。
という訳で、ここからは、NYダウの大幅下落を警戒していく局面になるかと思われます。