昨日のNYは、雇用統計の結果を受けて、下落して終了しました。
しかしながら、NYダウの下落率は▲1.6%で、ナスダックは▲1%と、それほど大きな下げではありませんでした。
なお、この動きを受け、シカゴの日経平均先物は17650円程度で終わっていますので、週明けも今週後半の流れを引き継いで、下押し圧力が強い展開になるかと思われます。
さて、現段階において想定している相場展開のイメージは、以下の通りです。
まず、9/3の記事でも書きましたが、20952(6/24)の高値からみると、12日前後で短期的なトレンドが転換するという動きが続いています。
以下は、ここまでの動きを整理したものになります。仮にこのタイムサイクルがまだ生きているとした場合、次の要注意の転換日柄は9/9~11という事になります。
20952(6/24)の高値 ⇒ 19115(7/9)の安値まで : 12日(両端入れ)
19115(7/9)の安値 ⇒ 20070(7/28)の安値まで : 13日
20070(7/28)の安値 ⇒ 20946(8/11)の高値まで : 11日
20946(8/11)の高値 ⇒ 17714(8/26)の安値まで : 12日
17714(8/26)の安値から11~13日目 ⇒ 9/9~11
この点について、これまでは、9/9~11のところが高値となり、そこで戻りがピークをつけてから再度下落方向に動き始めて、9/末あたりが安値となり、そこで底を打つのではないかというシナリオを一応イメージしていました。
しかし、昨日の段階で、日経平均が17714(8/26)の安値を割れてきたため、このシナリオはなくなりました。
これがないとなると、9/9~11は高値ではなく、安値をつける日柄として考える方が適当という事になります。
次に、直近の下落相場は、20946(8/11)の高値からスタートしているという事になるのですが、そこからの下げの波動を分解すると、以下の通りになります。
①波 : 20946(8/11) ⇒ 20303(8/12) 値幅=▲643円 日柄=2日(両端入れ)
②波 : 20303(8/12) ⇒ 20668(8/17) 値幅=+365円 日柄=4日
③波 : 20668(8/17) ⇒ 17714(8/26) 値幅=▲2954円 日柄=8日
④波 : 17714(8/26) ⇒ 19192(8/28) 値幅=+1478円 日柄=3日
⑤波 : 19192(8/28) ⇒ 現在進行中
現在は⑤波目が19192(8/28)から進行中とみられるのですが、この⑤波目で、20946(8/11)からの下げは一旦止まるのではないかと想定しています。
この⑤波目の日柄は昨日時点で6日目となっていますので、③波目の日柄が8日であることから考えると、日数的にはまあいいところまで来ているという事が言えるのではないかと思います。
という事で、以上の点を整理して、来週以降の相場展開について考えると、9/9~11あたりで一旦下げ止まり、そこからリバウンドの動きに転じるのではないかと、現段階では予想(※)します。
(※)9/7以降も下値を更新するような動きが続いた場合
ただし、仮にそこから戻り方向に動いたとしても、中国株の下落は終わったわけではなく、最安値をつけるのはまだ先(この点については7/11の記事をご参照ください)と見ておりますので、日本株についても、ここから再度上昇トレンドに回帰してくるかどうかはまだわかりません。
戻したとしても、リバウンドによる上昇にとどまるのかもしれません。
しかし、リバウンドによる上昇にとどまったとしても、20946(8/11)からの下落に対しての戻しとなりますので、ある程度の上昇は期待できるのではないかと考えております。