昨日のNYは感謝祭明けで半日立ち合いでした。
NYダウは小幅安に対して、ナスダックはプラスで引ける等、マチマチの展開でした。
ただ、NYダウ、ナスダックともに依然として戻り高値圏に位置していますので、8月下旬からのリバウンドの流れに今のところ変化は見られません。
これを受けてシカゴの日経平均先物も、金曜日の日経平均とほぼ同じような水準で終了しています。
日経平均は、米国利上げ実施まで高く、その後は安い
さて、米国の利上げ実施が濃厚と見られる12月が近づいてきましたので、過去の検証という事で、これまでに米国で初回利上げが実施された際に、日経平均が実際にどのように動いたのかを少し整理してみました。
以下は過去4回で、最初に米国で利上げが実施された時期と、その前後で日経平均が高値をつけた時期、それ以降で日経平均が安値をつけた時期をまとめたものになります。
①利上げ実施日 : 2004年6月30日
その後の日経平均の高値 11988(7/1) ⇒ その後の安値 10575(10/25) / 調整幅▲12%
②利上げ実施日 : 1999年6月30日
その後の日経平均の高値 18623(7/16) ⇒ その後の安値 16652(9/24) / 調整幅▲10%
③利上げ実施日 : 1994年2月4日
その後の日経平均の高値 21573(6/13) ⇒ その後の安値 14295(1995年7/3) / 調整幅▲33%
④利上げ実施日 : 1987年9月4日
その後の日経平均の高値 26646(10/14) ⇒ その後の安値 20513(11/11) / 調整幅▲23%
これらをみると、米国の利上げ実施まで相場は高いが、その後、日経平均は調整するという傾向があるように思われます。
普通に考えると、利上げ開始を織り込む形で、利上げ実施前まで軟調に行きそうな感じなのですが、今までのパターンからすると、実際の動きはそれとは逆になっています。
なお、利上げ実施後の日経平均の高値の時期をみると、上記①~④で、③の時だけが約4ヶ月後で、残りのケースでは、いずれも利上げ実施日に比較的近いタイミングで高値をつけているという事がわかります。
また、利上げ実施後の高値からの調整幅については、上記の例からすると、▲10~30%程度となっています。
以上のような点からすると、日経平均の調整を警戒するべきタイミングは米国の利上げ実施前ではなく、その後になるという事が言えるのではないかと思われます。