今日は日本市場は休場なのですが、日中の中国市場で上海指数は5%超えの急落となっています。
ただ、シカゴ市場の日経平均先物は、先週金曜日の終値よりもプラスで推移しており、やや下げ幅を縮小してきています。
今のところ、金曜日の日経平均の終値より200円弱程度下の水準なので、このままいくと、明日は大きくマドを空けて下げるというふうにはならない感じです。
しかし、上海指数は今日の段階で3000ポイント近くまで下げてきているので、いずれ8/26につけた2850の安値は割り込んでくるのではないかと思われます。
なお、香港のハンセン指数は、今日の段階で19865まで下落しており、ここまでの安値である2015年9月29日の20368を大きく割り込んできています。
値ごろ感から安直に買いに走るというスタンスはとらない方が無難
11/18の記事「日経平均で2万円までは戻りそうな感じ」では、「上海指数は、2850(8/26)の安値からの上昇は、あくまでも下げ過程の中のリバウンドに過ぎず、リバウンドが終わったら再び下落波動が再開するように思われます」という事を書きましたが、年明け後の動きを見る限りでは、どうもこの動きは実現しそうな感じです。(2か月近く前に書いたことになりますが‥‥)
上海指数について、5178(2014年6月12日)の高値以降、ここまでの動きを整理すると、以下のような感じになるかと思います。(数値はザラ場ベースのもの)
下げ1波 : 5178(2014年6月12日) ⇒ 2850(8月26日) ▲2328
戻り2波 : 2850(8月26日) ⇒ 3684(12月23日) +834(戻り率は35.8%)
下げ3波 : 3684(12月23日) ⇒ 現在進行中
なお、上海指数の最高値は2007年10月につけた6124になるのですが、長期スパンでみた場合、そこから崩壊相場が進行していると見る事ができます。
一般的に崩壊相場が進行する場合、最終的な安値は高値から20%程度の水準(下落率は80%程度)まで落ち込んでもおかしくはない(※)ので、上海指数がこの先仮に2850(8月26日) の安値を割り込んでも、下落はそこで止まらず、更に進行する可能性は高いと考えられます。
(※)日経平均の例を見ても、史上最高値である38915(1989年12月)からこれまでの最安値である7054(2009年3月)まで、81.8%下落しています。上海指数が最高値から80%下落する展開となった場合、安値は1224となります。
仮に上海指数の下落がそこまで進行するというようなかたちになる場合、日経平均もさすがに無傷ではいられないと思います。
2016年年初から始まった急落劇は、意外と長くかかり、深押しする可能性もありますので、急落後の短期リバウンドを狙う以外、値ごろ感から安直に買いに走るというスタンスはとらない方が無難かと考えます。