昨日のNYは、好調な雇用統計の結果を受けて上昇しました。
NYダウは+62、ナスダックは+9と、共に上昇し、4日続伸となりました。
NYダウは17007で引け、久しぶりに17000ドル台の大台を回復。
NYダウは1/20に15450の安値をつけてから戻り基調にあるのですが、昨日の高値は17062だったので、安値からの上昇幅は+1612となりました。
同指数のここまでの動きを見ますと、高値をつけたのが昨年11/3の17977。
そしてその後の安値が15450なので、高値から安値までの下げ幅は▲2527となります。
それに対して、昨日の高値17062までの上昇幅は+1612なので、下げ幅に対する戻り率は63.8%となっています。
戻りの一つの目安として61.8%があるのですが、昨日のまでの上昇で、この水準を超えてきています。
では、ここから昨年11/3の17977の高値を抜けてくるのかというと、残念ながらそれはないと考えています。
NYダウの戻りは、昨年の日経平均の戻りと近い感じをイメージ
17977の高値以降の、NYダウの現状の波動構成は、次のように見ています。
下げ1波:17977(2015/11/3) ⇒ 15450(2016/1/20)
戻り2波:15450(2016/1/20) ⇒ 現在進行中
現状は17977(2015/11/3)を起点とした下落波動が進行中で、戻り2波がピークをうった後、再び下げ波動(下げ3波)が始まると考えています。
1/20から戻り2波が進行中なのですが、日柄的にはここまでで1.5か月程度経過しています。
戻りの日柄は2か月程度(※)かと考えているので、その場合は戻りがピークをつけるまであと2週間程度ということになります。
(※)下げ1波の期間と同程度戻るとしたら、2.5か月程度の戻りというのも、場合によってはあるかもしれません。
一方、値幅面で見た場合、下げ幅に対する戻り率は現状、63.8%となっています。
戻り率が61.8%を超えてくると全値戻りの可能性も高まってくるのですが、相場の動きを長く見ていると、意外と75~80%程度で戻りがピークアウトするというケースをよく見かけます。
例えば最近の例で言いますと、昨年の日経平均の動きがそれに当てはまります。
昨年、日経平均は20952(6/24)でトップアウトし、以降、16901(9/29)まで下落しました。
この時の下落幅は4051円。
そして、そこからリバウンドに入るのですが、20012(12/1)まで戻りました。
安値からのリバウンドの幅は3111円。
なので、その際の戻り率は76.8%でした。
ただ、リバウンドの高値をつけた後は再度下落に転じ、今年2月につけた14865(2/12)まで日経平均は下げることになりました。
現状、NYダウのここからの動き方のイメージとして、この時の日経平均と似たような動き方になるのではないかと考えています。
なお、75~80%戻しとなった場合のNYダウの戻り高値の予想は、17345~17471となります。
昨日のNYダウの引け値は17007なので、あと300~500ドル程度の戻り余地はあるのではないかと考えております。