前日の米国株式市場の上昇を好感し、日経平均は27841円で寄り付き、上昇して始まりました。
ただ、ナスダックの上昇がNYダウの上げと比較して鈍かったことや、ニューヨークで州で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の感染者5人が確認されたことなどが伝わったこともあり、そこから下げに転じて10時46分に27588円まで下落しました。
しかし、売り一巡後は自律反発狙いの買いが優勢となり、再び上昇に転じ、大引けは+276円の28029円で終了。
日経平均は反発しました。
売買代金は前日よりも減少して2.9兆円台でした。
コロナウィルスは変異の過程で毒性が弱まっているという見方もあるが
今日の日経平均は27588円まで下落し、12/1につけた27594円を下回りましたが、そこから反転。
上昇して引けたことで、5日線(今日の時点で27964円)を上回りました。
今日はTOPIXの上昇率が+1.63%で、日経平均の同率+1.0%よりも上だったこともあり、TOPIX優位の1日でした。
なお、今日の上げでTOPIXは1957.86で引け、5日線(今日の時点で1939.56)を明確に超えてきました。
また、昨日のNYで、NYダウとS&P500も5日線に近い水準まで切り返してきているので、今晩も続伸となると、こちらも5日線をとりあえず超えてくることになります。
これらの点からしますと、目先底を打って、リバウンドに入ってくるような感じもします。
なお、オミクロン株の影響はまだ情報が少ないため、どうなるのかはっきりしませんが、感染しても症状は軽いという見方もあります。
ウィルスはあまりに毒性が強すぎると、宿主がすぐに死んでしまうので、ウィルス本来の目的である、自身のウィルスを拡散させるという目的を果たせません。
このため、変異の過程で毒性が徐々に弱まっていくという話もあります。
よって、もしかすると、オミクロン株に変異したことで、感染力が強まっても毒性は弱まっている可能性もあると思われます。
ここら辺のところは、もう少し情報が集まってこないとはっきりしませんが、場合によっては、今回の動きは一過性のもので終わる可能性もあると思います。
なお、仮に相場がリバウンドに入ってきているとしたら、今度はそのリバウンドがどこまで継続するのかという点が焦点になってきます。
リバウンドに入ったとしても、戻りが弱ければ、再度下値を目指す展開となることも考えられますので、引き続き、NYがどう動いてくるのかが当面の間は焦点になってくると思われます。