先週金曜日のNY市場は、NYダウは+44、sp500は+8、ナスダックは+31と、いずれも続伸で終了でした。
各指標についてここまでの動きをみると、4/20前後に戻り高値をつけた後、5/20前後まで1か月程度下げて、そこから戻り歩調にあります。
なお、各指標のここまでの動きを整理すると、以下の通りになります。
NYダウ:高値18167(4/20) ⇒ その後安値17331(5/19) 下げ幅▲836(①)
⇒ 安値からの戻り高値17891(5/25) 戻り幅+560(②) / ①に対する②の戻り率66.9%
sp500:高値2111(4/20) ⇒ その後安値2025(5/19) 下げ幅▲86(①)
⇒ 安値からの戻り高値2099(5/27) 戻り幅+74(②) / ①に対する②の戻り率86.0%
ナスダック:高値4968(4/19) ⇒ その後安値4678(5/19) 下げ幅▲290(①)
⇒ 安値からの戻り高値4933(5/27) 戻り幅+255(②) / ①に対する②の戻り率87.9%
アメリカで2回目の利上げの実現性が以前よりも高くなる中、ここから本格上昇に向かうと見るのは難しい
5/19の記事で「海外市場に軟調な兆しが見えつつある中、日経平均はドル高等を支えに底堅い動きに。」で「この先、ナスダックが5/6につけた4684の安値を割り込むようなかたちになってくると、下げ方向への動きがより一層明確化してくるのではないかと思います」と書いたのですが、
ナスダックは5/19に4678の安値をつけ、5/6につけた4684の安値を割り込みました。
しかしそこからは反転となり、5/27段階で、4/19の高値4968からその後安値4678(5/19)までの下げ幅の87.9%を戻す展開となっています。
ここまで戻すという事は、ナスダックは2/11に安値をつけてから戻り歩調にあるのですが、その戻りは4/20前後につけた戻り高値ではまだ終わっておらず、まだ継続中という事になります。(NYダウ、sp500も同様)
ということで、5/19の記事で書いた記事は、見方としては違っていたという事になります。
しかし、アメリカで2回目の利上げの実現性が以前よりも高くなってきていますので、ここからここまでの最高値(各指標の最高値は以下の通り)を抜けてくるような本格的な上昇トレンドに回帰したと見るのは難しいと思います。
NYダウ : 18351(2015年5月19日)
sp500 : 2134(2015年5月20日)
ナスダック : 5231(2015年7月20日)
現在の株価水準は、最高値に比較的ところに位置していますので、ここからまだ暫く戻り歩調が続いたとしても、戻りの余地はそれほど大きくない、という事になります。