前日の米国株市場で、中国景気の減速懸念とFRBによる金融引き締め強化の思惑を背景にリスクオフ一色となり、ナスダックが4%以上売り込まれるなど、ハイテク株への売りが目立つ展開でした。
これをうけて今日の日経平均は、26149円で寄り付き、下落してスタート。
9時42分に25773円まで売られ、一時下げ幅は500円を超えました。
その後は中国や台湾などアジア株市場が堅調な値動きとなったのを横目に買い戻される展開となり、大引けは▲152円の26167円で終了。
日経平均は続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して3.2兆円台でした。
ナスダックの最高値からの下落率は30%に迫る
前日の米国株市場で、NYダウは32121ドルまで下げ、2/24につけた安値32272ドルを更新。
ナスダックは4%以上下げる下落となり、11574まで下げました。
米国株の下げが止まらないため、日本株も今週に入ってから売り込まれる動きになっており、日経平均は25773円まで下げて、4/27につけた安値26051円を割り込む動きとなりました。
米国株の下げが止まらないと、日本株も切り返えしに転じる動きになかなかなってこないのですが、昨日の米国株市場で、ナスダックは11574まで下げたので、昨年11/22につけた最高値16212からの下落率は▲28.6%まで拡大しました。
直近でナスダックの下落率は30%に近いところまで拡がってきているので、下落率から見ると、けっこういい水準まで下がってきているということがいえるのではないかと思われます。
また、ナスダックの75日線との乖離率は、昨日の時点で▲14.16%となっています。
昨年11/22につけた最高値16212以降で見た場合、これまでのナスダックの75日線との乖離率は、3/14につけた▲13.38%が最大でした。
昨日の大幅安で、最高値からの下落率が30%に近いところまで拡がってきている点や、75日線との乖離率が昨年11/22につけた最高値16212以降で最大まで拡大してきている点などから鑑みると、ナスダックの下落は、けっこういい所まで進んできているのではないかと思われます。