今日の日経平均は、+63円の19364円と4日ぶりに反発。
売買代金は、トランプ次期大統領の会見を前に手控えムードが強まり、前日よりも減少して2.1兆円台でした。
昨日のNY市場はNYダウはマイナスだったのですが、ナスダックは上昇で高値更新と、マチマチの展開でした。
これをうけて、日経平均は19358円で寄り付き、前日よりも50円程度高い小幅高でスタートしました。
ただ、その後の日中安値は9時10分につけた19325円に対して、同高値は11時21分につけた19402円と、日中の上下の値幅は80円未満で、動意薄の展開となりました。
今日は4日ぶりに反発となったのですが、夜間のトランプ次期大統領の会見待ちという事で、相場の方向感が見えずに終始したという感じの1日でした。
ドル円の遅行線は、徐々に26日前の日足のラインに接近している
一昨日、昨日と下落したドル円は、今日は反発し、一時116円半ばまで上昇する場面もありました。
現在は116円20銭程度での推移となっています。
ドル円は12月15日に118円60~70銭の間で高値をつけた後、1月6日に115円程度で安値をつけ、以降は116円近辺での推移となっており、高値抜けができない状態が1ヶ月程度続いています。
このように高値をなかなか超えられない状態が暫く続くと、一目均衡表の遅行線(※)が徐々に26日前の日足のラインに接近してくる事になります。
(※)現在値を26日さかのぼって表示している線のこと。
この遅行線が26日前の日足のラインを下回ってくると、所謂、陰転入りする事となります。
遅行線が陰転すると、上昇を続けてきた25日線が下降方向に転換する可能性が出てくるので、遅行線の陰転は、一般的には弱気サインの一つと見られています。
今のところ26日前の日足の水準は113円70銭程度に対して、現状の遅行線の水準は116円20銭程度なので、まだ遅行線は26日前の日足水準よりも上で、陰転入りまでにはまだ余裕があります。
しかし、あと5日程度、ドル円が現状水準で推移すると、26日前の日足水準に遅行線が被ってきて、陰転入りとなる可能性も出てきます。
陰転入りしたからといって、すぐに売り転換になるという訳ではないのですが、陰転入りをきっかけに調整色が強まるというパターンもあるので、ドル円がここから上昇に転じ、遅行線の陰転入りを回避できるかどうかは、短期的に留意しておくべきポイントになるのではないかと考えます。