みんなのクレジットが、3/24付で証券取引等監視委員会から行政処分を行うよう勧告を受けました。
行政処分の勧告内容は、証券取引等監視委員会のリリース文(以下)をご参照ください。
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2017/2017/20170324-1.htm
なお、以下図は、勧告文に添付されていた参考資料のスキームイメージとなります。
証券取引等監視委員会における、勧告内容のポイントは、以下の通りになります。
①ファンドの貸付先が、みんなのクレジットの親会社や関係会社に集中している
②担保ありとしているものの、担保の大半がみんなのクレジットの親会社の発行する未公開株式で、中には担保が設定されていない貸付けも存在する
③ファンドの償還資金やキャッシュバックキャンペーンに、他のファンド出資金が充当されている
④みんなのクレジットの親会社を中心としたグループ会社の増資に、ファンド出資金が充当されている
⑤ファンド出資金をみんなのクレジットの社長自身の借入れ返済等に使用している
⑥平成28年11月末時点において、みんなのクレジットの親会社を中心としたグループ全体の財務状況は、短期借入が流動資産を大きく上回っている状況で、ファンドからの貸付けは返済が滞る可能性が高い
ここまでみんなのクレジットは、キャッシュバックキャンペーンを繰り返してきていました。
よくその体力が続くなあと思っていたのですが、まさか他のファンド出資金をそれに充てる等、無茶苦茶な事をやっていたとは‥‥。
私もみんなのクレジットには投資しておりまして、ここまで投資した累計額は196万円。内、3月の頭に37万円出金しているので、現状で未回収の投資額は160万円程度となっています。
ソーシャルレンディング投資は自己責任なので、高いキャッシュバックにつられて投資した自分が愚かなのですが、まったくなんという事をしてくれたのか、というのが正直なところです。
なお、上記の勧告に対してみんなのクレジットでは、次のようなリリースを3/24に出しています。
証券取引等監視委員会の勧告に対して、みんなのクレジットでは次のようなリリースを出してはいるが……
このリリースの中では、次のような事が書かれています。
①現在運用中のローンファンドは正常に運用されている。
②ファンドの返済は十分可能。
しかし、こうなってしまうと、このリリースを額面通り受け止める人はほぼ皆無に等しいと思われるので、ここから返金依頼が相次ぐ事が予想されます。
また、具体的な処分が下るのはこれから(今週中に処分が出る?)となるのですが、営業停止になるのは間違いないところ。
そうなると、これから資金繰りが苦しくなるのは目に見えているので、実際に未回収の投資資金が回収できるのかどうかは現時点では不透明です。
なお、こうなってしまうと、ここからできるのは、償還になったファンドから順次資金を引き揚げる事になります。
直近では3/28にファンド償還がある予定なので、
まずはこれが予定通り償還となるのか?
また、予定通り償還となったとして、出金依頼をかけて返金(※)がなされるのか?
といった対応を見るところになります。
(※)直近では2/28に出金依頼をかけて、3/2に入金されているので、2営業日に入金がされています。