前日の米株式市場で、新型コロナによる死者数の伸びが鈍化したことなどが評価され、NYダウが前週末比1627高と急伸。
これをうけて、今日の日経平均は18878円で寄り付き、300円程度高い水準でスタートしました。
そこから9時7分に19162円まで上げた後は失速する動きとなり、後場入り後の12時53分には18553円まで値を落とし、一時は前日比でマイナスとなりました。
しかし、引けにかけ買い戻しが膨らみ、結局+373円の18950円で終了。
日経平均は3日続伸となりました。
売買代金は2.8兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが1877銘柄に対して、値下がりが255銘柄で、今日も値上がり銘柄が優勢の1日でした。
3月の暴落で亀裂が入ってしまったので、このまま急ピッチに戻るのは難しいのではないか
前日のNYダウは大きく上げ、日中高値は22783ドルまであったので、3/26につけた戻り高値22595ドルを上回りました。
これにより、3/23の安値18213ドルからの波動構成は以下の通りで、2段上げで戻りを入れている形になりました。
< NYダウの3月安値からの波動構成 >
a波(上げ):18213(3/23)⇒ 22595(3/26) +4382
b波(下げ):22595(3/26)⇒ 20735(4/2) ▲1860
c波(上げ):20735(4/2) ⇒ 現在進行中
日経平均もこれと同じような形で戻りを入れているので、今日は3/25につけた戻り高値19564を超えてくるのではないかと見ていました。
が、今日の日中高値は19162円までで、結局19564(3/25)は超えられませんでした。
ただ、夜間市場に入ってから日経平均先物が一時19680円まで上げる動きとなっているので、このままいくと明日、19564(3/25)の戻り高値を超えてきそうな感じです。
なお、日経平均の16358(3/19)の安値からの波動構成は以下の通りで、仮にc波の上げ幅とa波の上げ幅が同じとなると、c波の戻りで20852円まで上げてくるという事になります。
< 日経平均の3月安値からの波動構成 >
a波(上げ):16358(3/19)⇒ 19564(3/25) +3206
b波(下げ):19564(3/25)⇒ 17646(4/3) ▲1918
c波(上げ):17646(4/3) ⇒ 現在進行中
ただ、この水準は3/2の安値20834円と近いので、恐らくそこまで上げることはできずに、上げ失速となるのではないかと考えています。
市場の中にはV字回復を期待する向きもあるようなのですが、3月の暴落で亀裂が入ってしまったので、このまま急ピッチに戻るのは難しいのではないかと見ています。
2/20に暴落が始まってから期間としてもまだ2か月経過していないので、時間的な観点からみても、ここから急ピッチで戻る可能性は低いと見ています。
よって、今回の戻りが終わったら再度下落に転換し、もう一段の下げを入れてから底を入れる形になるのではないかと考えております。