前週末に発表された12月の米雇用統計は雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回るなど強い内容で、FRBの利下げピッチが鈍化することへの警戒感が強まりました。
週明けの取引ではNYダウが反発したものの、先行き下落への警戒感が先行し、日経平均は39010円で寄り付き、180円程度安い水準でスタート。
9時15分に39054円まで戻した後、売られる展開となり、13時11分に38305円まで下落し、下げ幅は900円程度に迫る場面もありました。
引けにかけては下げ幅をやや縮めて▲716円の38474円で終了。
日経平均は4日続落となりました。
売買代金は4.5兆円台でした。
目先的に一旦反発となるかもしれないが、依然として不安定な局面は継続
日経平均は4日続落となり、200日線(今日の時点で38696円)を割れてきました。
日経平均は200日線の水準まで下落し、値下がり銘柄が4日連続で1000を超えており、騰落レシオ(6日)は37.19%まで低下してきているので、目先的に一旦反発となるかもしれません。
ただ、NYダウが1/10に42146(12/20)を割れて、その翌営業日に一旦反発したものの、下値を切り下げる動きが継続する可能性もあります。
米国株の下げが継続するような形になると、日本株もその影響をどうしても受けてしまう形になるので、日経平均は37801(11/28)、37712(10/24)、TOPIXは2652(11/28)、2605(10/25)辺りを維持できるかどうかが一つのポイントになります。
ここら辺りを維持できない形になると、8/5の大暴落でつけた安値から継続してきた下値切り上げ型のレンジパターンの戻りに変化が生じることになるので、その場合は8/5の安値に対する二番底を模索する形になるかと思われます。
というわけで、ここからはレンジパターンの戻りが依然として継続するのか、それともそのパターンに変化が生じて二番底を模索する形になるのか、見極める所になります。
なお、不透明な局面を終えた後は、再び上げ方向に回帰して、昨年の高値奪還を目指す展開になると考えます。