昨日のNY市場は、
NYダウは▲0.19%、sp500は▲0.24%、ナスダックは▲0.23%と、それぞれ反落でした。
株は上昇一服だったのですが、長期金利は更に上昇し、米10年債利回りは一時2.36%まで上げ、2.35%で引けました。
ドル高も継続し、ドル円は一時110円95銭まで上昇し、111円も間近となりました。
NY市場は下げだったのですが、ドル円が上げたことで、シカゴの日経平均先物は18000円にのせて引けています。
トランプ大統領誕生以降、株が買われ、債券が売られ、ドルが上がる、所謂、トランプラリーが続いているのですが、はたしてこの流れはどこまで続くのでしょうか。
昨年12月の米利上げの際は一時的に上がったものの、年明け以降、急落となる
全般的に株が買われる流れが続いているのですが、その中でNYダウは、ここにきてやや上値追いの動きが鈍くなってきています。
NYダウが直近で高値をつけたのは11/14の18934になるのですが、そこから4日間高値を更新できずに、横ばい圏の動きが続いています。
この動きは、更に上に抜けていく前の調整の動きなのでしょうか。
それとも、ここから徐々に上値を切り下げていく前の前兆としての動きになるのでしょうか。
ここからどちらに動いてくるのか、まだ見えないのですが、短期的には上がりすぎとなっている、という事は言えるのではないかと思います。
トランプラリーは、ここまで、市場のコンセンサスとは逆の動き方をしてきました。
トランプ大統領が誕生したら下げるというのが市場のコンセンサスでしたが、実際に大統領が誕生したら上げてきました。
よって、今度は、政策期待でここから上げると思っていたら、その政策実行力に疑問符が付き、逆に下げるという展開になる可能性も考えられなくはないと思います。
その他、12/13~14にかけて開催されるFOMCまで、1ヶ月を切りました。
今度のFOMCでは昨年12月以来の利上げ実施が確実と見られています。
ちなみに昨年12月に利上げが実施された際は、
NYダウはその1ヶ月前ぐらいの11/3に17977の高値をつけ、それを暫く抜けない状態が続きました。
その後、実際に利上げが決定され、一時的に戻す動きとなったのですが、その動きは長くは続かず、年明けの1月からは急落する動きとなり、結局、1/20に15450の安値をつけるとこまで下落する、という動きになりました。
今回どう動いてくるのか、まだわかりませんが、前回はあまり芳しくない動き方だったので、一応この点については留意しておいた方が良いのではないかと考えます。