米下院における税制改革法案の可決を背景にリスク選好ムードが強まり、朝方から幅広く買いが先行。
日経平均は22603円で寄り付き、前日よりも250円程度高い水準でスタートしました。
10時2分に22757円まで買われましたが、ロシアゲート問題などを背景に為替が円高方向に動くと、急速に上げ幅を縮小。
CTA(商品投資顧問業者)とみられる先物売りが加速し、後場に入るとマイナス圏内に突入。
14時32分には、30円程度安い22319円まで値を落とす場面もありました。
しかし、その後は引けにかけてやや戻る方向となり、+45円の22396円で引けるかたちとなりました。
売買代金は前日よりも増加して3.5兆円台で、3日連続で3兆円超えでした。
なお、今日の日経平均の日中高値は22757円だったのに対して、同安値は22319円だったので、日中値幅は438円もありました。
上に下に、何とも乱高下が激しい、不安定な値動きの1日でした。
値幅的には一応良い所まで下げてきたが、日柄的な面ではまだ調整未了感は残る
今日は寄り値よりも引け値が安い陰線引けでしたが、日経平均の5日線は今日の時点で22307円なので、引け値ベースでは同線を超えるかたちとなりました。
ただ、本日もTOPIXは日経平均と比べると動きが冴えず、5日線が1766に対して引け値は1763なので、TOPIXは引け値ベースで5日線を超えられずというかたちでした。
なお、今日は昨日の引け値よりもだいぶ高く寄り付いてスタートしたので、早期に高値を再びとる方向に回帰する形になったのかとも思いました。
しかし、一時は400円以上高くなる場面もあったのですが、その後は一転して前日割れに落ち込む展開となるなど、そう簡単に高値回帰の方向には戻らない、という事を示すような感じの動き方でした。
やはり、11/15の記事「日経平均は6日続落で、最初の下値ラインとして考えていた水準に到達」でも書いたように、
値幅面では、最初のメドとして考えていた水準まで下げてきたのに対して、日柄面では23382(11/9)の高値から、昨日つけた安値21972(11/16)まで、まだ6日(両端入れ)しか経過していないので、日柄的な面からいうとまだ調整未了感が残っている、という事になるのかもしれません。
今日のような不安定な値動きになったのは、このような点が影響しているのかもしれません。
とは言え、昨日の安値で、値幅的には一応良い所まで下げてきたという事は言えるので、もう少し日柄的な面での調整を入れてから、再度高値回帰の方向に戻るという動き方になる可能性もあるかと考えます。
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