前日の米国株が小幅ながら上昇し、朝方は買い戻しが先行。
今日の日経平均は21251円と小幅高で寄り付いた後、9時9分に21371円まで上昇。
上げ幅が一時100円を超える場面がありましたが、円高基調が重しとなり徐々に軟化するかたちに。
後場寄り直後に1ドル106円台まで円高が進行すると、先物安による裁定解消売りを伴って下げが加速。
13時5分に20950円まで下げ、300円に近い下げとなりました。
しかし、その後は下げ渋りの動きとなり、引けにかけては下げ幅を縮め、▲90円の21154円と3日続落で今日の取引を終えるかたちとなりました。
売買代金は前日よりも減少して3.4兆円台でした。
なお、本日日経平均は20950円まで値を下げたことで、2/6につけたザラバ安値21078円を割り込む動きとなりました。
ドル円が昨年9月の安値割れとなったが、今日は比較的落ち着いた動きだった
NYは3日続伸となっていますが、日経平均はその動きに追随できず、今日で3日続落となっています。
その要因として、円相場の動きが挙げられるのですが、ドル円は本日107円台割れとなり、昨年9月につけた107円30銭近辺の安値を割れてきました。
ドル円が約5か月ぶりに安値割れとなったので、日経平均も更に一段安となってもおかしくなかったのですが、20950円まで下げた後は下げ幅を縮小する動きとなり、引けは90円安でクローズとなっています。
下値ラインと見られていた200日線の水準(今日の時点で21030円)も、ザラ場ベースでは割れたものの、引け値ベースでは回復しています。
今日の動きは、相場の地合いが弱ければ一段安の展開となってもおかしくなかったのですが、そういう感じの動きにはなりませんでした。
今日一日の動きだけでは判断しづらいものの、2/6に1000円以上下げた時から比べると、下げに対する耐性がついてきたような感じもします。
なお、ドル円の動きに関して、昨年9月につけた安値を一時割れた所で円高の動きが止まるのか、やや見えない面もあるのですが、昨日の記事「日経平均は2/6のザラ場安値を維持できないかもしれないが、底打ちのタイミングは近いとする見方は変わらず」でも書いたように、日柄面や下げの波動の動き等から鑑みますと、やはりこの近辺で底入れとなってもおかしくないのではないかと考えます。