昨日のNY市場が米中貿易摩擦の懸念後退で大幅高となったことを背景に、朝方は買いが先行。
日経平均は21819円で寄り付き、前日よりも20円弱高い水準でスタートとなりました。
ただ前日の上昇で、NY株の上げを先行して織り込んでいたこともあり、上昇の勢いは鈍く、日中高値は9時1分につけた21837円まででした。
そこからは先物主導で下げに転じ、緊迫化したシリア情勢に対する警戒感も重しとなり、後場に下げ幅を拡大。
結局、▲107円の21687円で安値引けとなりました。
売買代金は前日よりも減少して2.5兆円台でした。
昨日の日経平均は一時21933円をつけ、節目となる21971(3/12)まであと一歩となる所まで上げました。
で、昨日のNY市場は大幅高だったので、その勢いで21971(3/12)を狙う所まで行くかと思ったのですが、上げの勢いは続かず、反落でした。
今の下げ方が、2015年8~9月にかけて急落した時の下げの波形パターンとよく似ているとしたら
残念ながら本日は上値追いとならず、夜間市場に入ってからも日経平均先物が一時21570円まで下げる等、冴えない動きとなっています。
ただ、これまで書いてきているように、情勢的には24129(1/23)から20347(3/26)まで下値を切り下げてきた頃とは変化してきており、20347(3/26)の安値からは戻り優位の地合いに変わってきていると思います。
3/23の記事「日経平均は今年2番目の下げ幅で急落。だが、今日の急落で最後のダメ押しを入れた形となるのではないか 」で、24129(1/23)の高値からの下げの波形は、2015年に20946(8/11)から16901(9/29)まで下げた時の波形パターンと非常によく似た動きとなっている、という事を書いたのですが、
2015年に急落した時は、16901(9/29)で安値をつけた後、20012(12/1)の戻り高値をつけるまで、2ヶ月近く戻りが続く形になりました。
なお、この時は、16901(9/29)の安値から16日目(両端入れ)から戻りの勢いがつくかたちとなりました。
仮に今回もこの時と似たようなタイミングで戻りの勢いがつくとしたら、今日の時点で20347(3/26)の安値からの経過日柄が13日なので、来週あたりから戻りの勢いがついてくるという事になります。
今は24129(1/23)の高値から、2か月近く続いた調整相場から立ち直りつつある段階にあり、まだ足取りがしっかりしていないため、上げたかと思うと下がる、下げたかと思うと上がるという、不安定な値動きが続いているのではないかと思います。
しかし、今のような不安定な値動きも、日柄の経過とともに、落ち着きを取り戻してくるのではないかと考えます。