6月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る増加となり、米国の大幅利下げ期待が後退。
前週末の米国株が下落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行し、日経平均は21665円で寄り付き、安寄りでスタートとなりました。
指数連動型ETFの分配金支払いに伴う換金売りや、短期筋による先物への仕掛け的な売りが入り、その後も値を下げる動きとなり、14時39分には21499円まで下落。
一時、21500円を割り込むかたちになりました。
今日はそのまま安値圏で取引を終える形になり、▲212円の21534円で引け。
日経平均株価は3日ぶりに反落となりました。
FRB議長が10~11日に行う議会証言を見極めたいという向きも多く、全般的には様子見ムードが強い1日でした。
売買代金は1.6兆円台で、今日も2兆円の大台に届かずでした。
7/4時点の株数ベースの裁定買い残は、今年最低水準
先週末のNY市場で、NYダウは一時200ドル以上下げる場面もあったのですが、引けは▲43ドルまで下げ幅を縮めて終了となったので、今日は堅調な動きになるかと思っていました。
しかし、結果は212円安で、6/12以来の200円以上の下げとなりました。
とりあえず20289(6/4)で直近の安値をつけてから戻り歩調にあるのですが、なかなか上げの勢いがつかない感じとなっています。
ただ、6/28時点の金額ベースの裁定買い残は、4052億円で5000億円割れ。
7/4時点の株数ベースの裁定買い残は1億7845万株で、今年最低水準にあります。
これらの点から鑑みても、ここから大きく売られる展開は考えづらいところです。
6/28~7/1にかけて21324~21559円でマドを空けているので、今日の下げは、当該マドを埋める一時的な調整安ではないかと考えます。
よって、短期でマド埋めの調整を入れた後は、再び戻り基調に回帰する形になると想定します。