前週末の米国株主要3指数が下落したことから、今日は朝方から売りが先行。
日経平均は前日よりも80円程度安い21793円でスタートしました。
今週は日銀短観など重要イベントを控えているため、積極的に買う材料がないなかで中間決算期末等が意識されて手仕舞い売りが優勢。
14時40分に21666円まで値を下げ、200円近く下げる場面もありました。
ただ、引けにかけてはやや下げ幅を縮め、▲123円の21755円で取引終了となりました。
日経平均は続落。
売買代金は2.3兆円台でした。
今週後半あたりからどう動いてくるのかは、注目されるポイントになる
日経平均の中期的なトレンドを示す200日線は、昨年10月に下落に転じてから、今年の9月12日まで基本的に一本調子で下がってきていました。
その間、200日線が上向く(期間としては最長7日間)事もありましたが、基本的には下落方向の動きが続いてきました。
しかし、9月に入ってから反転開始となったことで、200日線は9月13日からプラスに転換。
以降、9月26日まで同線は上昇基調にありました。(期間としては8日間)
ただ、先週金曜日の9月27日から下げに転換して、前営業日および本日と、2日続けて200日線が下がるかたちになっています。
なお、株数ベースの裁定残高は、9月26日時点で売り残が7.3億株に対して買い残は2.8億株なので、4.5億株程度の売り超となっています。
売り方の買い戻しなどもあり、売り超の水準は減少傾向にあるものの、依然として買い残よりも売り残が多いという状況が続ています。
このため、9/27の記事でも書いたように、まだ暫くは戻りを試す動きが続くのではないかと考えております。
しかし、今週後半あたりから、今よりも200日前の株価水準が昨年12月の急落の影響をうけて下がってきます。
200日線の水準は、今から200日前の株価水準が今日の終値よりも高ければ下がるし、安ければ上がる形になります。
今週後半あたりから、今よりも200日前の株価水準が昨年12月の急落の影響をうけて下がってくるので、仮に今の株価水準を維持できれば、同線は上昇基調を維持することになります。
しかし、今の株価水準を維持できずに下落に転じてくると、200日は再び下落基調に回帰するということになります。
そういう面で見ますと、今週後半あたりからどう動いてくるのかは、注目されるポイントになるのかもしれません。
現状では、前述したように依然として買い残よりも売り残が多いという状況が続いているので、まだ暫くは戻りを試す動きが続く、という方向性をメインで考えています。
が、その一方で、昨年12月の急落の影響をうけて今よりも200日前の株価水準が下がる、その動きにつられて今の株価水準を維持できずに下落に転じてくる、という可能性も一応想定しておいた方が良いのかもしれないという感じもしております。