前日のNY市場では、s&p500は小幅安で終えましたが、NYダウとナスダックは終値で過去最高を更新。
これをうけた今日の日経平均は23343円で寄り付き、昨日の高値23328円を超えてスタートしました。
9時7分に23352円をつけて年初来高値を更新した後は、売りに押される展開となり、10時19分には23246円まで下落。
一時、前日比でマイナスとなる場面もありました。
その後は再びプラス圏に浮上するかたちになり、+51円の23303円で終了。
日経平均は続伸となりました。
売買代金は前日よりも減少して2.4兆円台でした。
表面的には、日米ともに株価が上げ基調で、平穏な感じに見えるが……
前日のNY市場では、NYダウとナスダックは高値を更新。
日本株も、日経平均、TOPIXともに高値を抜け、日米ともに相場の地合いは強いという動きが続いています。
現状では10月17日の記事で書いたように、日経平均は11月中旬から12月上旬に、23500円あたりまで上げる展開となるのではないかと考えております。
なお、今日は日中高値で23352円をつけているので、23500円まで、あと150円程度にまで迫っています。
11月中旬あたりで上げが止まれば23500円あたりが高値目標になると思われますし、12月上旬まで上げの勢いが持続すれば24000円あたりまで上値が伸びる可能性はあると思います。
ただ、2018年10月2日につけた24448円の高値は抜けないのではないかというのが、現状の見方となります。
なお、今のところ、現在まで続いている戻り基調に変化の兆しが見られるという感じにはまだ至っていません。
しかし、10月29日時点のVIX先物の売り越し残高は18.7万枚で、今年最多だった4月30日の18万枚を超えています。
VIX先物の売り越しが多いということは、将来の買い戻しが多いということを意味しており、現状、12~13程度に低迷しているVIX指数が先々上昇する可能性があるということを表しています。
VIX指数は恐怖指数ともいわれているので、基本的に株価が急落するときに同指数が上昇するのが一般的です。
よって、表面的には、日米ともに株価が上げ基調で、平穏な感じに見えるのですが、水面下ではVIX先物の売り越しが積み上がる等、将来の株価変動を大きくする要素が蓄積されてきており、不透明な要因が増えつつある、というのが現状ではないかと考えます。