前日、米下院でも上院に続き「香港人権・民主主義法案」が可決したことをうけて、NY市場が下落。
東京市場でも米中貿易協議への影響を警戒して売り圧力が強まり、日経平均は23071円で寄り付き、下落してスタートしました。
9時9分に23108円で日中高値をつけた後は下げが加速し、10時53分には23000円の大台を割れて22726円まで下落。
一時、下げ幅が400円を超えました。
その後は、買戻しや押し目を拾う動きが出て下げ渋る展開となり、最終的には▲109円の23038円で終了。
日経平均は3日続落となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.3兆円台。
騰落銘柄数は値上がり1009銘柄に対して、値下がりが1031銘柄で、値上がりと値下がりがほぼ均衡するかたちでした。
明日反発して25日線のラインを維持できるのかどうかが、目先的な注目ポイント
昨日の記事で、「日柄調整の場合は、11/1~5にかけて22852~23090円でマドを空けて上げているので、当該マド埋めを目指す感じの調整があるのかもしれない」と書いたのですが、本日は当該マド埋めた後も更に下げて、一時22726円まで下落しました。
ただ、それ以降は下げ渋りの展開となり、結局、安値から300円近く戻して引けるかたちになりました。
このため、日足の形状は下ひげありので小陰線となり、引け値ベースで25日線(今日の時点で23015円)は割れずとなりました。
昨日のNY市場も、一時大きく下げた後、引けにかけて戻したので、日足の形状はこちらも下ひげありので小陰線となっています。
大きく下落してそのまま戻り切れずに終わるかたちになっていたら、戻り継続の基調に変化が生じる可能性もあったのですが、今日の引け足などをみると、地合いとしては依然として強く、基調変化の兆しはまだ出ていないようという感じに見えます。
ただ、今日の流れを引き継いですぐに反転してくれば問題ないのですが、この流れを続けることができずに、続落するかたちが続くようであると、地合い的には変化してきているという見方が強くなってきます。
よって、まずは明日反発して25日線のラインを維持できるのかどうか、という点が短期的には注目されるところになります。