新型コロナウイルスの米国での感染拡大への懸念から、前日のNYダウが大幅安となったことが嫌気され、今日の日経平均は21009円で寄り付き、320円程度安い水準でスタートしました。
その後、9時18分に21061円まで戻した後は売りに押される展開となり、13時5分には20631円まで下落。
一時下げ幅は700円を超えました。
そこから引けにかけてやや下げ幅を縮めたものの、最終的には▲579円の20749円で終了。
日経平均は大幅反落となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.8兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが40銘柄に対して、値下がりが2114銘柄で、ほぼ全面安の1日でした。
今日の時点で日経平均PBRは1倍割れ。月曜日も下落となると、移動平均乖離もけっこういい水準まで拡がる
本日の日経平均は3/2につけた安値20834円を割り込み、一時20631円まで下落しました。
昨日の記事で、先週金曜日の2/28から下げと上げが交互に繰り返すような動きが続いており、次の下落で急落後の下値固めの動きが終わるかと書いたのですが、今日は日中安値で直近の安値20834円を200円近く割り込みました。
昨日の記事を書いた段階での想定は、次の下げで直近の安値20834円を大きく割れない動き(つまり、2/28からほぼ横ばいでの動き)を想定していたのですが、今日は同安値を200円近く割れてしまいました。
こうなると、当初の見込みとは想定が異なっていたということになるのですが、ただ、24115(1/17)から始まった調整局面は、最終局面に近いという見方は変わらずです。
なお、夜間市場に入ってから円高が進んでいることもあり、日経平均先物は一時20270円をつけるところまで下落しています。
このままいくと、来週月曜日も安いという事になりそうな感じです。
ただ、仮に来週の月曜日に日経平均が20300円のところまで下げたとすると、その時点での25日線との乖離は▲10.4%、75日線との乖離は▲12.8%、200日線との乖離は▲8.5%となり、これら3つを併せた総合乖離率は▲31.6%となります。
更に火曜日もそこから400円下げて19900円となると、25日線との乖離は▲11.6%、75日線との乖離は▲14.3%、200日線との乖離は▲10.2%となり、これら3つを併せた総合乖離率は▲36.2%となります。
ちなみに、2018年12月のクリスマス暴落(1010円安)で12/25に安値をつけた時は、25日線との乖離は▲10.8%、75日線との乖離は▲14.1%、200日線との乖離は▲14.0%で、これら3つを併せた総合乖離率は▲38.9%でした。
以上のように、移動平均との乖離からみますと、売られすぎとなる局面がだいぶ近づいてきているのではないかと思われます。
また、今日の時点で、日経平均BPS(1株あたり純資産)は20959円で、日経平均PBR(純資産倍率)は0.99となっており、1倍割れとなっています。
2018年12月のクリスマス暴落のときは、12/25時点の日経平均PBR0.99が底値となり、切り返す動きとなっているので、PBR1倍割れは安値ゾーンになります。
なかなか下げが止まらず、落ち着かない動きが続いているのですが、以上のような点からみますと、現状進行中の調整局面は、かなりいいところまで進んできている、という事が言えるのではないかと思われます。