前日の米国株市場で経済指標の急激な落ち込みを嫌気して、主要3指数が下落。
これを受けて、リスク回避ムードが強まり、日経平均は19311円で寄り付き、200円以上下げてスタートしました。
そこから9時41分に19154円まで下げ、一時は400円近く下げ幅を拡げました。
ただ、その後は、為替が円安方向に振れたことや、日銀のETF買いなどに対する期待で下げ渋る動きとなり、引けは▲259円の19290円で終了。
日経平均は続落となりました。
売買代金は2.2兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが1587銘柄に対して、値下がりは534銘柄。
今日は指数は下落となったものの、値上がり銘柄が優勢の1日でした。
日経平均の5日線は8日ぶりに下向きに転換
本日、日経平均が続落となったことで、日経平均の5日線は前日の19415円から19404円に低下。
5日線は4/7から上向き基調だったので、8日ぶりに下向きに転換しました。
一方、TOPIXの5日線は、前日が1424.1だったのに対して、今日は1425.15だったので、小幅ながらプラスでした。
ただ、昨日の記事でも書いたように、4/15あたりからTOPIXの5日線の上昇ピッチがやや鈍くなってきています。
明日、4/10の引け値である1430.04よりも下で引けると、同線は下向きに転換してくるので、3月下旬から続いた戻り相場に黄色信号が灯りそうな感じです。
なお、TOPIXの昨日の日中安値が1424であるのに対して、今日の同高値は1424.65なので、TOPIXは一旦マドを空けて寄り付いたものの、最終的にはマドを埋めて引ける形になりました。
それに対して日経平均は、昨日の日中安値が19465円であるのに対して、今日の同高値は19362円なので、100円程度ですが、マドを空けて下げる動きとなっています。
本日、大きくマドを空けて下げて、5日線も上向きから下向きに転換すると、戻り相場終了の色合いが濃くなってくるところだったのですが、今日はそこまで下げていないので、とりあえず今日の段階ではぎりぎりの所で踏みとどまっているという感じになるのかと思われます。
ただ、夜間市場に入ってから日経平均先物がやや下げており、一時、19070円をつけるところまで下落しています。
仮にこのままの流れで明日も下げる形になり、日経平均が4/13の引け値(19043円)をも割り込む形になると、3月下旬につけた安値からの戻り相場が終了し、2番底をつけにいく展開に移行する可能性が強くなってきます。
というわけで、明日の動きがより注目されるところになります。