前日の米株式市場の取引終了後、トランプ米大統領が新型コロナウイルスの感染者の少ない地域から経済活動の再開を認める方針を発表。
これを受けてNYダウ先物が大幅高となり、それと連動するかたちで日経平均は急上昇。
今日は19575円で寄り付き、270円程度高くスタートしました。
また、米ギリアドサイエンシズによる抗ウイルス薬「レムデシビル」の新型コロナウイルス患者に対する治験結果は、有効性を示すものだったとの報道も追い風となり、後場に入ると更に上げ幅を上げ、14時32分には19922円まで上昇しました。
今日はそのまま日中の高値圏で取引を終え、+607円の19897円でクローズ。
日経平均は大幅に反発となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.6兆円台。
騰落銘柄数は、値上がりが1063銘柄に対して、値下がりが1034銘柄で、大幅高だったわりには値上がりと値下がり銘柄は拮抗していました。
今日は大幅高となったが、戻り相場がそろそろ止まってもおかしくないという見方自体は変わらず
昨日の記事で、明日も下落となると、3月下旬につけた安値からの戻り相場が終了となる可能性が強くなってくる、と書いたのですが、今日の日経平均は昨日までとは一転して大幅高となりました。
今日は、昨日の日中高値が19362円だったのに対して、今日の同安値は19554円だったので、200円程度マドを空けて上げる展開に。
昨日は100円程度マドを空けて下げる動きだったのですが、今日は一転してマドを空けて上げる動きとなりました。
なお、今日の上げで一目均衡表の遅行線は陽転入り。
遅行線の陽転入りは強気要素になります。
ただ、日経平均が日中のほぼ高値圏で引け、+3.15%の大幅高となったのに対して、TOPIXは日中高値が1456だったのに対して引け値が1442だったので、高値からやや押された水準での引けとなりました。
また、上昇率も+1.43%で、日経平均の同率の半分にも満たずでした。
今日は大幅高だったのですが、大幅高のわりには値上がり銘柄と値下がり銘柄がほぼ変わらなかった点や、TOPIXの上昇率が日経平均の同率の半分にも満たなかった点などからしますと、やや違和感が残る感じの動き方でした。
また、日経平均は4/14につけた19705円を超えて、再び3月下旬の安値からの戻り高値を更新しました。
それに対してTOPIXの日中高値は1456までだったので、こちらの方はいまだに3月下旬の安値からの戻り高値1459(3/27)は超えることができていません。
もうしばらく戻り相場が続けば、TOPIXも戻り高値1459(3/27)を超えてくると思われるのですが、仮にここで戻り高値を超えることができずに反落してくるようだと、戻り相場終了を示唆することになると思われますので、注意が必要かと考えます。
なお、今日は大幅高となりましたが、戻り相場がそろそろ止まってもおかしくないという見方自体は変わらずです。
引き続き、日経平均とTOPIXの5日線がどのタイミングで上向きから下向きに転換するのかという点の他、TOPIXがここから1459(3/27)の戻り高値を超えられるのかという点も注視していきたいと考えております。