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株数ベースの裁定売り残高は5月25日にピークをつけ、そこから6日営業日連続で減少

日経平均 日経平均
出所:SBI証券
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前日の米国株市場で主要3指数が続伸したことや、外為市場でドル円が約2カ月ぶりに109円台に乗せたことなどが好感され、日経平均は22885円で寄り付き、270円程度高い水準でスタート。

寄り直後に22907円まで上げ、23000円の大台に迫った後は利益確定売りに押されて12時32分に22501円まで下落。

一時100円程度マイナスとなる場面もありました。

その後は再びプラス圏に浮上し、+81円の22695円で取引を終了。

日経平均は4日続伸となりました。

騰落銘柄数は、値上がりが1032銘柄に対して、値下がりが1026銘柄で、値上がり銘柄と値下がり銘柄が均衡しました。

売買代金は前日よりもやや減少して2.6兆円台でした。

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売り残が減少傾向に転換してからの経過日数はまだ6日なので、メジャーSQ通過後もまだ暫く戻りが続く可能性があるかもしれない

本日は高寄りして開始して前日の高値22818円を超えた後、22907円まで上昇しました。

ただ、そこから利益確定売りに押される形になったので、日足の形状は昨日に続いて寄り値よりも引け値の方が安い陰線でした。

 

株数ベースの裁定残高の動きをみますと、売り残高は5月25日に11.27億株でピークをつけ、そこから買い戻しが優勢になったこともあり、減少傾向に転換。

直近で把握可能な6月2日まで、6日営業日連続で減少に転じています。

なお、6月2日時点で売り残高は9.33億株まで減少してきているのですが、買い残高は殆ど増えておらず2.53億株しかないので、まだ6.8億株の売り超となっています。

これまで、19564(3/25)と20365(4/30)を結ぶラインが上値抵抗線となっていたのですが、この上値抵抗線を超えたのが5/26で、その日を境に裁定売り残高が減少に転じています。

ということは、5/26から日経平均の上昇ピッチが速くなったのは裁定売りの買い戻しによるものという事が言えると思われます。

なお、これと同じような局面が昨年の9月~12月にかけても見られました。

このときは、9月12日が売り残のピーク(10.04億株)で、12月17日の2.54億株まで減少し続けました。(この時は、減少するのに3か月近く時間がかかりました)

それにあわせて、日経平均は21759円(9月12日)から24066円(12月17日)まで2300円程度上昇するかたちになりました。

ただ、24000円台まで上げると、買い戻しが入らなくなったこともあって上値が重くなり、それ以上大きくはあがらず、その後の高値は2020年1月17日の24115円までという動きになりました。

(この時は、買い戻し主体の上げで、本物の上げ相場ではなかった。よって、買い戻しが入らなくなるとそこで動きが止まり、そこからコロナショックがあって16358円まで暴落した)

昨日の記事でメジャーSQまで戻りの勢いが継続するかという事を書いたのですが、仮に今回もこれと同じような動き方になるとすると、現状、売り残が9.33億株までしか減少していないので、メジャーSQ通過後も同残高が大きく減少していなければ、まだ暫く戻りが続くという事になるのかもしれません。(昨年のケースでは、売り残高が減少するのに3か月近く時間がかかった)

来週のメジャーSQに向けて、戻りの勢いは継続するか?
...

とは言え、直近で25日線との乖離が9%を超えるなど、短期的には過熱感が出てきています。

よって、近いうちに25日線との乖離を縮小するような動きは必ず入ると思われます。

岡三オンライン証券 くりっく株365
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