前週末の米株式市場で、感染力が強い新型コロナウイルスのインド型(デルタ株)の世界的な感染拡大などが警戒され、NYダウ、ナスダック指数ともに下落。
この流れを受け、今日の日経平均は27663円で寄り付き、300円程度下げて開始。
9時24分に27792円まで戻した後、下げ幅を拡大する展開になり、11時20分に27493円まで値を下げ、一時下げ幅は500円を超えました。
そこから戻す動きとなり、引けは▲350円の27652円で終了。
日経平均は4日続落となりました。
売買代金は前日よりも減少して2兆円台でした。
引け値で200日線を多少割り込む
今日の日中安値は27493円まであったので、7/9につけた27419円に接近しました。
そこから戻す動きとなったものの、戻りは鈍く、寄り値近辺で取引を終える形になりました。
なお、夜間市場に入ってから日経平均先物は下落しており、一時27350円をつけるところまで下げています。
これまでは5/13につけた27385円が安値となり、その水準に接近すると反発する動きとなっていましたが、このままいくと明日にでもその安値を割り込んできそうな感じです。
2/16に30714円で高値をつけてから、28303(3/5)が下げの第1弾で、27385(5/13)が下げの第2弾となり、以降安値を割れずにもみ合う動きが続いていましたが、この先、27385(5/13)を割り込むと第3弾目の下げが発生する形になります。
なお、今日の下げで200日線(今日の時点で27672円)を多少割り込む動きとなっています。
7/9に27419円を付けた時に200日線を一時割り込んでその後反発する動きとなったのですが、再度、同線に接近する動きとなっているので、ここから200日線を下回る動きになってくる可能性は高いのでないかと思われます。
なお、上昇トレンドが継続する中においても、200日線を下回る動きは過去にも見られました。
直近で、上昇トレンドが継続する中において、200日線を一時的に割り込んだのは2018年3月になります。
この時は、200日線とのマイナス乖離は▲3.21%まで拡大し、それ以降、反発する形になりました。
仮に今回も200日線とのマイナス乖離が▲3%程度まで拡がる形になると、日経平均は26800円程度まで下げる形になります。
ただ、27385(5/13)を割り込んで下げると、三段下げの形になってくるので、ここでの下げは30714(2/16)からの調整局面の最後の下げの局面となるのではないかと考えます。