前日の米国株式市場は、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大が景気回復を鈍化させるとの警戒感に加え、FRBのテーパリング開始時期を巡る不透明感が重しとなり、主要3指数が下落。
これをうけて今日の日経平均は、売り優勢となって29959円でスタート。
9時28分に30097円まで戻したものの、13時52分に29909円まで下落して、下げ幅は280円程度まで拡大する場面もありました。
その後は多少戻して▲173円の30008円で終了。
日経平均は、9日ぶりに反落となりました。
売買代金は前日よりも減少して3.0兆円台でした。
日経平均は8連騰でストップ
日経平均の連騰は8日でストップしました。
5日線は、今日の時点で29778円なので、同線との乖離は+0.77%まで縮小しました。
ここまでの上げが急ピッチだったので、当然の一服かと思われます。
ただ、下げたところでは押しが入り、引け値は寄り値を上回ったので、日足の形状は小陽線となりました。
今日の時点で騰落レシオ(25日)は、127.74%まで上昇しており、昨日から買われすぎとなる120%超えとなっていますが、上げ始めてまだ日が浅いので、日柄面から考えると、まだしばらくは一時的に下げてもすぐに切り返す動きとなるのではないかと考えます。
なお、8/17の記事で書いたように、日経平均は28419(4/24)の安値から13~15日間隔で安値をつける動きが継続していました。
ただ、26954(8/20)で安値をつけてから、上げ波動に転換したことで、13~15日間隔で安値をつけるサイクルは終了しました。
保ち合いの動きが続く場合、安値をつけるサイクルが継続する傾向があるのですが、この動きが終わると、この見方は賞味期限切れとなります。
現在は半年近く続いた保ち合いの動きが終了し、上げ波動に転換しているので、このような局面ではあまりジタバタ売り買いを行わず、買いポジションを維持した状態で、素直にトレンドについていく形がよいのではないかと思います。