今日の日経平均は29324円で寄り付き、マドを空けて下落したのち、急落となりました。
南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたとの報道が嫌気され、リスクオフの動きが強まったことを背景に先物を中心に仕掛け売りが膨らみ、一段安となりました。
12時55分に28605円まで下げ、一時下げ幅は900円に迫る場面もありました。
その後、150円程度戻して大引けは▲747円の28751円で終了。
日経平均は急反落で、2.5%下落となりました。
売買代金は前日よりも増加して2.9兆円台でした。
騰落レシオ(25日)は74.74%まで低下
今日の騰落銘柄数は、値上がりが152銘柄に対して、値下がりが1992銘柄で、全面安の1日でした。
本日、28605円まで下げたことで、直近の安値29040(11/11)を割り込み、25日線(今日の時点で29333円)、75日線(今日の時点で28966円)、200日線(今日の時点で28947円)を軒並み割り込みました。
ただ、TOPIXの安値は1976までだったので、200日線(今日の時点で1962)は維持しました。
また、本日全面安だったことで、騰落レシオ(25日)は74.74%まで低下しました。
直近では10/21に73.6%まで低下しているので、その時以来の水準まで低下したことになります。
10/21に73.6%まで低下した後は、日経平均はその2日後に28472(10/25)で安値をつけて、以降、29960(11/16)まで戻す形となっています。
日経平均先物が夜間市場で28430円まで下げるなど、不安定な動きとなっており、今晩の米国市場の動き次第では、週明けも今日の動きが継続しそうな感じです。
ただ、騰落レシオ(25日)からみると、やや売られすぎの水準まで低下してきているので、けっこうよい水準まで落ち来ているのではないかと考えます。
直近の安値29040(11/11)を割り込み、主要な移動平均線も軒並み割り込む動きとなりましたが、中期的なトレンドは上向きを維持していますので、今回の下落でどのあたりまで下げるのかが、目先の焦点となります。