今日の日経平均は、前日までの2営業日で1200円あまりも下げていた反動から自律反発狙いの買いが入り、28611円で寄り付き、高く始まりました。
9時3分に28718円まで上げ、一時は400円以上の上昇をみせる場面がありました。
しかし、その後は戻り売りを浴び上値の重さが意識され、後場寄りに大口の売りが出て上げ幅を縮小。更に午後2時ごろを境に先物主導で一気に水準を切り下げ、マイナス圏に突入。
その後、一段安となり、引けは▲462円の27821円で終了。
新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株に対する警戒感が根強いなか、アジア株安や米株価指数先物安を横目に下げが加速する展開となりました。
売買代金は前日よりも大きく増加して5.4兆円台となりました。
MSCIが定期銘柄入れ替えを行うのに伴ってリバランスが活発化したとみられ、商いが大きく膨らみました。
27293(10/6)を割れるかどうかが目先の注目点
今日の騰落銘柄数は、値上がりが572銘柄に対して、値下がりが1533銘柄で、今日も値下がり銘柄が多く、値下がりが1000を超えるのはこれで11日連続となりました。
今日の下げで騰落レシオ(25日)は71.53%まで低下する形になりました。
モデルナの最高経営責任者がオミクロン株について、ワクチンの効果が低下する可能性が高いと指摘したという一部報道を受け、時間外取引で米株先物が下げに転じて、日本株も急速に値を消す動きとなりました。
今日は日中高値が28718円に対して、同安値が27819円だったので、日中値幅が900円程度と、乱高下が激しい1日でした。
乱高下が激しく、なかなか落ち着かない動きが続いているのですが、昨日の記事でも書いたように、今の動きは30714(2/16)から続く保ち合い相場の中の動きがまだ続いている、と見ることもできます。
この場合、27293(10/6)は割れずに切り返す動きに入ると考えられます。
一方、27293(10/6)を割れると、30795(9/14)から2段下げの局面にある、という見方が優先する形になります。
なお、本日、27819円まで下落してきたので、27293(10/6)が近づいています。
ここから27293(10/6)を割れずに切り返すのか、それとも、27293(10/6)を割れて、2段下げの動きとなるのかが目先的には注目されます。