前日の米国株市場で、FRBが0.75%の利上げを決めたものの、パウエル議長が利上げにそれほど積極的ではないとの見方が広がったことから、NYダウなどの主要株価指数は揃って上昇。
これをうけて今日の日経平均は、26715円で寄り付き、400円程度高く始まりました。
10時14分に26947円まで値を上げて、一時上げ幅は600円を超えました。
しかし、米金融引き締めに対する不安心理は拭えず、前場中盤以降は一貫して上げ幅を縮小する展開に。
結局、+105円の26431円で引け、プラスで終了したものの、日中の安値で引けました。
売買代金は前日よりも減少して2.6兆円台でした。
短期的には売られすぎの水準に接近か?
今日はプラスで終了したものの、日中の安値で引け、引け味は良くありませんでした。
その後、夜間市場で日経平均先物が一時25640円まで下げているので、このままいくと明日もマドを空けて大きく下げる動きとなり、25688(5/11)を割り込む動きもありそうな感じです。
ただ、28389(6/9)から、急に売られてきているので、今日の時点で騰落レシオ(6日)は41.62%まで低下してきています。
日経平均が24681(3/9)で今年の安値をつけた時の騰落レシオ(6日)は35.6%なので、この水準に近づいてきていると言えます。
なお、仮に明日、全面安となり、6月10日と同程度の騰落銘柄数(値上がり銘柄が176、値下がり銘柄が1634)となった場合、騰落レシオ(6日)は30.8%まで低下し、3/9につけた35.6%よりも下に行くということになります。
コロナショックで急落した2020年3月には、騰落レシオ(6日)が20.7%まで低下したこともあるので、30%まで低下すれば下げが止まるというわけではありませんが、明日更に下げてくれば、短期的には売られすぎの水準に接近してくる、ということは言えると思われます。