前日の米国株市場では、開示されたFOMC議事要旨で多くのメンバーが近く利上げペースの鈍化を支持していることが判明し、米長期金利の低下を好感する形でハイテク株などを中心に買いが優勢となりました。
これをうけて今日の日経平均は28373円で寄り付き、250円程度高い水準でスタート。
9時16分に28502円まで上げ、一時上げ幅は400円に迫りました。
そこからは売りに押されて、大引けは+267円の28383円で終了。
日経平均は3日続伸となりました。
売買代金は前日よりも増加して3.3兆円台で、3兆円の大台を回復しました。
日経平均とTOPIXで値動きが異なる、ダイバージェンスが発生するかどうかも注意して見ていく必要がある
前日の日中高値が28203円に対して、今日の同安値が28363円だったので、160円程度マドを空けて上げる形となりました。
今日の高値は28502円まであったので、28329(11/11)を抜けて戻り高値更新となりました。
なお、TOPIXは日経平均に先行して11/11の戻り高値を抜けていたのですが、今日の上げで2006.99(8/17)の高値も抜けてきました。
今日の高値は2023.39まであったので、この先の上値の節は次の2点となりました。
2042(2022年1月5日)
2062.81(2021年11月16日)
これら高値も抜けてくると、あとは昨年9月14日につけた高値2120.18を残すのみとなります。
なお、昨年9月14日につけた高値は、今日の日中高値からあと100ポイント程度なので、これから12~1月にかけて上に抜けてきそうな感じもしますが、その場合、日経平均もTOPIXと同様に昨年の高値を抜けることができるかどうかが重要なポイントとなってきます。
TOPIXは昨年高値を抜けたが、日経平均は同高値を抜けないという形になると、ダイバージェンスが発生することになり、ダイバージェンスの発生はトレンド転換のシグナルにもなります。
現状、TOPIXに比べて日経平均の戻りがやや鈍いような感じもしますので、TOPIXに比べて日経平均が出遅れる形にならないのかどうかも、注意してみていく必要があると考えています。