前日の米株式市場では、NYダウが3日続伸で、最高値を更新。
これを受けて今日の日経平均は、36915円で寄り付き、50円程度高い水準でスタート。
9時1分に36807円まで下落して、一時はマイナスになる場面もあったのですが、すぐに切り返しに転じて、9時44分に37287円まで上昇。
そこから上げ幅を縮小して、大引けは+34円の36897円で終了。
日経平均は小幅続伸となりました。
売買代金は5.5兆円台でした。
SOX指数は昨日の上昇で、1月下旬に空けたマド埋めに成功しているが……
前日、日経平均は743円高で、大幅上昇となり、本日、37287円まで上げて、1/23につけた36984円の高値を更新しました。
一時、37000円台をつけて、34年ぶりの高値となっています。
ただ、昨日、今日と上昇で高値抜けとなっていますが、昨日の騰落銘柄数は、値上がりが584銘柄に対して、値下がりが1013銘柄。
そして、今日も値上がりが565銘柄に対して、値下がりが1048銘柄で、指数は高値を抜けていますが、一部の銘柄の上げに引っ張られて上げているので、実体を伴った上げとはなっていません。
2日続けて値下がり銘柄が1000を超える中、指数だけが高値を抜けるという上げは、健全な状態での上げとは言えません。
このような点から見ますと、年初から続いてきた上昇局面も最終局面に入りつつあるのではないかと思われます。
なお、米国株市場で注目してきたフィラデルフィア半導体株指数であるSOX指数は、昨日1.57%の上昇となって、1月下旬に空けたマドを埋めてきているので、要注意の度合いが高まる形にはなりませんでした。
米国株については懸念要素が一つ後退する形になりましたが、恐怖指数と呼ばれるVIX指数は昨日の時点で12.79と低位で安定している傾向が続いており、先行きを楽観視する状態が続いています。
市場参加者全員が先行きを楽観視したところが天井圏となる可能性があるので、先行きを注意してみていくべきというスタンスは変わらずです。