先週末に発生したトルコのクーデター騒ぎはすぐに鎮圧されたことで、今日のマーケットは落ち着いた感じで始まっています。
ドル円は金曜日に104円台まで落ちたのですが、105円台後半での推移となっています。
シカゴの日経平均先物も先週は16400円台まで落ちていたのですが、今日は一時16650円程度まで上げる等、回復しています。
この感じで行くと、明日の日経平均も先週の地合いを引き継いで反発で始まり、6日続伸となりそうな感じです。
海外発の懸念材料として、やや気になる兆しが少し見えるような感じもするが‥‥
7/15の記事「次回の日銀会合までこのラリーは続くのか?」で、
「一目均衡表の雲の上限が今日の段階で16700円程度に位置しており、ここまで短期間で急騰してきたので、普通に考えるとここら辺りで一休みという展開になってもおかしくないように思われます」
と書いたのですが、金曜日のNYダウは高値更新となっており、ドル円も引き続き下落方向にあるので、ここでも動きは止まらないのかもしれません。
とは言え、海外発の懸念材料として、以下のような少し気になる兆しも見られます。
①中国人民元がドルに対して下落し、5年ぶりに1ドル=6.7元台の安値水準をつけている。
②NYダウが高値更新を続けているのに対して、ナスダックはやや上値が重くなる兆しが少し見えている。
ナスダックの日足は、先週金曜日までで4日連続での陰線となっており、チャート的にはやや頭打ちとなっているように見えなくもない。
③原油相場が6月に高値をつけて以降、動きが鈍くなってきている。
ただ、②の点については今晩のNY市場でナスダックが反発して陽線とかで引けて来るようであれば、懸念要素は緩和されることになります。
(先ほど見たところ、ナスダックは7/14の戻り高値5045近辺まで上がってきているので、この点は懸念要素にはならない感じです)
また、国内では、7月29日の日銀会合でのヘリマネ思惑を含めた追加緩和期待という、強い下支え要因があるため、仮に下がったとしても下値を売っていくような動きにはなかなかなりにくいと思います。
よって、今週、来週は先週までの地合いを引き継いで堅調推移となり、方向感に変化が見られるとしたら8月以降になる、という感じになるのではないかと思われます。