雇用統計の発表を受けたNY市場は、
NYダウ:▲0.15%
sp500:▲0.33%
ナスダック:▲0.27%
と、小幅下落でした。
10/7の記事「今晩の雇用統計がきっかけで動きが出てくるのか? それともまだなのか?」で、
「NYダウのチャート形状は、典型的な三角保ち合いとなっているので、ここからレンジを抜けた方向に相場は動く形になると思います」
と書いたのですが、NYダウは一時18149まで下げる動きとなったものの、そこから切り返し、結局28ドル安の18240でクローズしました。
結果、NYダウについては、依然として17992(9/14)以降続くレンジ圏内の動きが続いているという事になりました。
ただ、下値が切りあがっているのに対して、上値は切り下がりなので、上下の値幅は縮小してきています。
この動きも煮詰まりりつつあるので、やはり近いうちに相場が動いてくると思います。
ドル円は上値抵抗を抜けてきたが‥‥
NYダウは、依然としてレンジ圏内の動きが続いているのですが、ドル円については一足早く上値抵抗を抜けてきました。
ここまでの上値抵抗を抜けてきたので、ここからドル高方向に進むと見るのが一般的ですが、
10/2の記事「レンジ抜けのタイミングが徐々に近づきつつあるような感じ。10月相場は注意が必要では?」で書いたように、
ドル円は、ブレグジットショックの際につけた6/24の安値99.08円から、水平三角形のパターンの保ち合いの動きをやっているのではないかと考えています。
(この際、9/22から10日前後経過するタイミング、つまり10/5前後をドル円の転換候補となるタイミングとして書きました)
この水平三角形は、上値ラインが切り下がるのに対して、下値ラインはほぼ平らな、縮小型の三角形になると見られ、(1)~(5)の5つの波に細分化される形になるのですが、
仮にこの見方が正しいとすれば、10/6に一時つけた104円超えが(5)波の高値となり、これをもって水平三角形の動きは完結し、以降は6/24の安値を割り込む円高方向に進むという事になります。
なお、10/4に上値抵抗を抜けてきているのですが、三角形の最後の(5)波の動きとして、
「三角形の境界線に届かなかったり、行きすぎたりすることがある」という特性があります。
したがって、いわゆるプロの方のコメントで、「上値抵抗を抜けたから、ここから円安方向に」という意見も見られるのですが、そう判断するのはまだ早いのではないかと考えています。
金曜日の雇用統計を受けて、ドル円は円高に振れているのですが、
すぐに反転して(3)の104円30銭程度の高値を超えてくるようであれば、上述した見方は間違っている、という事になると思いますし、
逆に、(3)の104円30銭程度の高値を抜けられずに円高方向に振れ始めれば、上述した見方は正しい、という事になると思います。
いずれにしろ、このあたりの見方の結論は、間もなく出るように思われます。