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個人型確定拠出年金の手数料比較|SBI証券とスルガ銀行で有利なのはどちらか?お勧めはやはり‥

401k個人型確定拠出年金
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個人型確定拠出年金について、毎月発生する費用として、次のような費用があります。

①国民年金基金連合会への手数料(月103円)

②事務委託先金融機関への手数料(月64円)

③運営管理機関への手数料(SBI証券の場合、月324円)

このうち、①と②は固定なので、どこでも一律です。

しかし、③の費用は、運営管理機関により金額が異なります。

運営管理機関への手数料は、加入後継続して月々発生するものになりますので、運営管理機関を選択する場合は、コストが安い会社を選択する必要があると思います。

複数ある運営管理機関の中で、手数料が安い会社は次の2社になります。

①SBI証券 ‥ 手数料は月324円だが、預かり残高が50万円以上になると無料

②スルガ銀行 ‥ 預かり残高にかかわらず、無料

ちなみに私は、SBI証券で申し込みをしているのですが、

5/8の記事「確定拠出年金はメリットが多いと思うので、SBIの確定拠出年金(401k)に加入する事にしたという話」で、

「SBI証券で申し込んだ理由は、手数料が安いという点と、扱っている商品のバランスが良いという点になります」

という事を書きました。

上記の手数料の比較では、SBI証券=月324円に対して、スルガ銀行=無料なので、手数料の面ではSBI証券 < スルガ銀行になります。

この点に関して、説明に不足があったので、以下で補足します。

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信託報酬手数料を加味すると、スルガ銀行よりもSBI証券の方が有利となる

個人型確定拠出年金の運用商品には、元本確保型商品と元本変動型商品があります。

この内、元本変動型商品で運用する場合は、別途、信託報酬手数料が月々で発生します。

個人型確定拠出年金で運用する場合、元本確保型商品のみで運用するケースは少ないと思うのですが、この信託報酬手数料を加味すると、手数料の面ではスルガ銀行よりもSBI証券の方が優位となります。

以下は、その説明になるのですが、まず両社の元本変動型商品と信託報酬料率を整理したものが以下の表になります。

(赤字は、元本変動型商品の中で、信託報酬料率が最安のもの)

①スルガ銀行

No.運用商品名信託報酬(%)
1トピックス・インデックス・オープン0.6156
2DC・ダイワ・ストックインデックス2250.5616
3ラッセル・インベストメント日本株式ファンド(DC向け)1.674
4フィデリティ・日本成長株・ファンド1.6524
5DC・ダイワ・バリュー株・オープン1.6416
6DCニッセイ日本勝ち組ファンド1.08
7インデックスファンド日本債券(1年決算型)0.486
8シュローダー年金運用ファンド日本債券0.6372
9インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンド0.756
10ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)1.458
11朝日Nvestグローバルバリュー株オープン1.944
12JPM・BRICS5・ファンド2.052
13ダイワ・チャイナ・ファンド1.6416
14JPMインド株アクティブ・オープン1.944
15インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式0.594
16ダイワ投信倶楽部外国債券インデックス0.702
17グローバル・ソブリン・オープン1.35
18ニッセイ/パトナム・インカムオープン1.62
19ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン1.242
20インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)0.5616
21マイストーリー・株251.25
22マイストーリー・株501.35
23マイストーリー・株751.45
24年金積立グローバル・ラップ・バランス(安定型)1.1016
25年金積立グローバル・ラップ・バランス(安定成長型)1.296
26年金積立グローバル・ラップ・バランス(成長型)1.404
27年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極成長型)1.566
28年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極型)1.674
29野村J-REITファンド1.026
30DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド0.5724

②SBI証券

No.運用商品名信託報酬(%)
1野村日本債券ファンド(DC)0.594
2MHAM TOPIXオープン0.702
3日経225ノーロードオープン0.864
4DCグッドカンパニー(社会的責任投資)1.5336
5フィデリティ・日本成長株・ファンド1.6524
6三井住友・バリュー株式年金ファンド1.404
7DC外国株式インデックスファンド0.864
8SBI TOPIX100・インデックスファンド〈DC〉0.2592
9グローバル・ソブリン・オープン(DC年金)1.35
10三菱UFJ純金ファンド0.972
11野村外国債券インデックスファンド (DC)0.594
12ダイワ/RICIコモディティ・ファンド1.1124
13シュローダーBRICs株式ファンド2.0304
14SBI資産設計オープン〈資産成長型〉0.7344
15朝日ライフ 日経平均ファンド0.54
16DCインデックスバランス(株式20)0.1836
17セレブライフ・ストーリー20250.6819
18三菱UFJ国内債券インデックスファンド0.1296
19DCインデックスバランス(株式40)0.1944
20セレブライフ・ストーリー20350.6884
21三菱UFJDC新興国株式インデックスファンド0.594
22DCインデックスバランス(株式60)0.2052
23セレブライフ・ストーリー20450.6932
24三菱UFJDC新興国債券インデックスファンド0.5616
25DCインデックスバランス(株式80)0.216
26セレブライフ・ストーリー20550.6688
27ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド2.0972
28野村世界REITインデックスファンドDC0.5724
29インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)0.3024
30野村DC運用戦略ファンド1.296
31インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)0.2808
32野村DC・JPX日経400ファンド0.27
33ニッセイ日経225インデックスファンド0.27
34DCニッセイJ-REITインデックスファンド0.594
35DCニッセイ外国株式インデックス0.2268
36ラッセル外国株式マルチ・マネージャー・ファンド1.458
37三井住友・DC外国債券インデックスファンド0.2268
38SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC>1.62
39キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)1.5406
40DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(債券重視)1.188
41EXE-i 先進国株式ファンド0.3244
42MHAM J-REITアクティブ ファンド〈DC〉1.08
43EXE-i 新興国株式ファンド0.3904
44EXE-i グローバル中小型株式ファンド0.3724
45EXE-i 先進国債券ファンド0.4304
46EXE-i グローバルREITファンド0.3864

運用商品数は、スルガ銀行が33商品に対して、SBI証券は46商品なので、元本変動型商品はSBI証券の方が13商品多い、という事になります。

で、両社の信託報酬料率を合計し、1商品あたりの平均信託報酬料率を比較すると、以下の通りになります。

スルガ銀行 ‥ 1.23012%

SBI証券   ‥ 0.76%

というわけで、平均信託報酬料率は、スルガ銀行よりもSBI証券の方が0.47%低い、という事になります。

なお、この点は個別商品で見ても、同様です。

両社で、信託報酬料率が最も低い商品は、それぞれ以下の通りです。

スルガ銀行 ‥ 「インデックスファンド日本債券(1年決算型)」の0.486%

SBI証券   ‥ 「三菱UFJ国内債券インデックスファンド」の0.1296%

信託報酬料率が最も低い商品で見ても、スルガ銀行よりもSBI証券の方が0.35%低い、という事になります。

その他、SBI証券の場合、スルガ銀行最安の0.486%よりも、信託報酬料率が低い商品が17本もあります。

というわけで、信託報酬の手数料はスルガ銀行よりもSBI証券の方が安い、という事が言えるかと思われます。

信託報酬料率が低いという事は、それだけ信託報酬としてとられる手数料の金額が少なくて済むという事なので、月々のランニングコストとしては運営管理機関への手数料だけではなく、信託報酬料率も加味して考える必要があると思います。

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4年目からは手数料合計が逆転し、SBI証券の方が有利となる

以上、見てきた事を整理すると、

①運営管理機関の手数料は、SBI証券よりもスルガ銀行の方が安い

②信託報酬の手数料は、スルガ銀行よりもSBI証券の方が安い

となります。

しかし、これでは総合的に見るとどちらの方が有利なのかわかりづらいので、①と②の費用を合計して比較してみたのが以下の表になります。

①スルガ銀行

 単位:円運営管理機関手数料信託報酬手数料手数料合計手数料累計
1年目01,8391,8391,839
2年目05,2345,2347,073
3年目08,6298,62915,702
4年目012,02412,02427,726
5年目015,41915,41943,145
6年目018,81418,81461,959
7年目022,20922,20984,168
8年目025,60425,604109,772
9年目028,99928,999138,771
10年目032,39432,394171,165

②SBI証券

 単位:円運営管理機関手数料信託報酬手数料手数料合計手数料累計
1年目3,8881,1365,0245,024
2年目2,9163,2346,15011,174
3年目05,3325,33216,506
4年目07,4307,43023,936
5年目09,5289,52833,464
6年目011,62611,62645,090
7年目013,72413,72458,814
8年目015,82215,82274,636
9年目017,92017,92092,556
10年目020,01820,018112,574

上記は、以下の条件(※)で運用するとした場合の、手数料合計の比較になります。

なお、SBI証券の場合、預かり残高が50万円以上になると運営管理機関への手数料が無料になるので、3年目以降は運営管理機関手数料はゼロになります。

(※)個人型確定拠出年金の月額の掛け金上限は23,000円なので、月23,000円ずつ掛け金を積み立てていき、10年間元本変動型商品で運用する。

 

運用開始後、3年目までの手数料累計は、スルガ銀行が15,702円に対して、SBI証券は16,506円なので、この時点ではSBI証券の方が手数料は割高という事になります。

しかし、4年目になるとそれが逆転し、10年目で比較すると、

スルガ銀行 ‥ 171,165円

SBI証券   ‥ 112,574円

となるので、SBI証券の方が58,591円安くなります。

よって、4年以上の期間で運用する場合は、信託報酬も加味したトータルの手数料ではSBI証券の方が割安という事になります。

なお、元本確保型商品で運用する場合は、信託報酬が別途発生するわけではないので、この限りではありません。

ただ、前述したように、個人型確定拠出年金で運用する場合、元本確保型商品のみで運用するケースは少ないと思うので、個人型確定拠出年金の加入を考える場合は、スルガ銀行よりもSBI証券を選ぶ方がベストな選択となるのではないかと考えます。

SBI証券

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