中国は全国人民代表大会(全人代)で反体制活動を禁じる「香港版国家安全法」の制定方針を採択。
これを受け、トランプ大統領が中国への対応措置を29日に発表することを明らかにしたことで昨日のNY市場は下げて終了。
米中対立への警戒感から、今日の日経平均は21807円でスタート。
10時16分に21710円まで下げて200円近く下げる場面もありましたが、下値には買いが入り、売り一巡後は下げ渋る展開に。
14時37分に21955円まで上げてプラス圏内に浮上し、昨日の高値21926円を上回りました。
しかし、その後は再度売りに押されて▲38円の21877円で終了。
日経平均は5日ぶりに反落となりました。
この日は引けにMSCIの銘柄入れ替えがあったこともあり、売買代金は前日よりも膨らんで4.6兆円台でした。
マザーズ指数の上昇は続くが、日柄の面から考えるとやや用心が必要になる頃合いになるかもしれない
本日は、巨額の最終赤字を計上した日産自動車が10%を超える急落。
日本製鉄が7.1%の下げたほか、メガバンクなども売られ、今週に入ってから出遅れで買われていた株が売られる展開となりました。
半面、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが高かったので、日経平均の下げ▲0.18%よりもTOPIXの下げ▲0.87%の方が大きい1日でした。
日経平均、TOPIXは下落でしたが、今週火曜日以降、やや動きが鈍くなっていたマザーズ指数が切り返し、日中の高値で引け、戻り高値を更新しました。
ここまで相場の動きをけん引してきたマザーズ指数の動きが鈍ると日経平均が買われ、日経平均の動きが鈍くなると、再びマザーズ指数が買われるという循環的な動きになっているので、相場の地合いとしてはまだ良好な感じかと思われます。
なお、マザーズ指数のこれまでの動きを週足でみてみると、2018年1月につけた高値1367から今年の3月の安値まで2年弱下落したあと、急反発となり、3/13につけた安値527.3から今週で12週目(両端入れ)の上げとなっています。
2013~2016年までの動きは、これと似たような動き方になるのではないかと思われるのですが、この時は2013年5月の高値1083から2016年2月の安値664まで2年半弱下落。
そこから切り返して2016年4月の高値1230まで急騰する形になりました。
この時の、2016年2月の安値664から2016年4月の高値1230までの週足の日柄は11週でした。
マザーズ指数に今のところ戻りが失速するような気配は見られません。
が、仮にこの時と似たような動き方になるとしたら、今週で戻りの日柄は週足ベースで12週目になるので、やや用心が必要になる頃合いになるのかもしれません。
※ちなみに、2016年4月に1230で高値をつけたあとは、2016年11月の798まで下落する動きとなりました。