前週末の米国株市場で、トランプ米大統領が記者会見で、中国との貿易協議の合意の撤回や対中関税強化などに言及しなかったことが好感され、NYダウは後半買い戻され小幅安で終了。
ナスダックは上昇で引けました。
この流れを引き継いで、日経平均は21910円で寄り付き、40円程度高い水準でスタート。
東京都が今日から幅広い業種で休業要請を解除したことも市場心理を改善させてその後も買いが続き、11時3分には22161円まで上昇。
一時上げ幅は300円程度となりました。
その後はやや売りに押されましたが、+184円の22062円で終了。
日経平均は反発となりました。
ただ、騰落銘柄数は、値上がりが998銘柄に対して、値下がりが1094銘柄で、値下がり銘柄が多い1日でした。
売買代金は前日よりも減少して2.3兆円台でした。
3月下旬の安値からの戻りは今週で12週目
本日は早々に先週金曜日につけた戻り高値21955円を更新した後、前場段階で22000円の大台を超えました。
なお、今日、22161円まで上げたことで、16358(3/19)からの上げ幅は+5803円。
これで24115(1/17)から16358(3/19)までの下げ幅▲7757円に対する戻り率は74.8%となりました。
5/26に上値抵抗線【19564(3/25)と20365(4/30)を結ぶライン】を超えてから買い戻しに拍車がかかり、上げのピッチが速くなってきています。
株数ベースの裁定残高は、5/28時点で買い残が2.3億株に対して、売り残が9.9億株なので、まだ7.6億株ほど売り超となっています。
裁定売り残は5/25が11.2億株でピークで、そこから買い戻しが入ったこともあり、5/28に9.9億株まで減少しています。
ただ、依然として7.6億株ほどの売り超で、売り残高も9.9億株もあります。
16358(3/19)の安値からの戻りの日柄が今週で12週目なので、日柄的な面からすると、そろそろ戻り一服となってもおかしくないような気もします。
しかし、裁定残高の需給からみますと、まだ暫くは戻りの地合いが続くことになりそうな感じもします。
今月は来週6/12にメジャーSQを控えているので、そこに向けて相場が乱高下する可能性はありますが、今のところは良好な地合いを背景にどこまで戻りが続くのかが焦点となってきます。