前日発表された5月の米ISM製造業景況感指数が4か月ぶりに上昇したことを受け、経済再生への期待が相場を支えて今日の日経平均は22175円で寄り付き、110円程度高い水準でスタート。
寄り直後の9時1分に22118円まで値を下げましたが、そこからすぐに切り返す展開に。
外国為替市場が円安方向に振れたことや、アジア株市場が総じて堅調な値動きを示したこともあって、海外ヘッジファンドによる先物を絡めた買い戻しが日経平均を押し上げる形となりました。
14時36分に22401円まで上昇した後、やや押し戻されて、+263円の22325円で終了。
日経平均は続伸となりました。
売買代金は前日よりもやや増加して2.4兆円台でした。
今週~来週あたりが戻りの最終局面に近いところになるかもしれない
日経平均は先週から上げに拍車がかかる形となっており、本日も戻り高値更新となりました。
なお、夜間市場に入ってから日経平均先物が上昇し、一時22560円をつけるところまで上げてきているので、まだ上値追いの動きは続きそうな感じです。
ただ、短期間で上げてきた事で、25日線との乖離は+8.88%で、75日線との乖離は+10.44%となっています。
また、騰落レシオ(25日)は150.78%で過熱圏入りとなっています。
アベノミクス相場以降で、25日線との乖離が8%を超えたのは以下の2回だけです。
①2013年5月22日
25日線との乖離が10.06%、75日線との乖離が22.72%
②2014年11月14日
25日線との乖離が10.03%、75日線との乖離が11.12%
この内、①の時は、その翌日の2013年5月23日に15942円をつけた後、6月13日の12415円まで22%の急落となりました。
先週あたりから上げに勢いが出てきていますが、移動平均線との乖離や騰落レシオからみると、かなり過熱感が出てきている状況にあります。
今のところピークアウトを感じさせるような兆しは特に見えません。
が、以上のような点からみますと、今週~来週あたりが戻りの最終局面に近いところになり、そこで一旦ピークアウトする形になるのかもしれません。